2012年10月25日 (木)

会えたらいいね・・(635)  出雲展へ

「上野のトーハク前に2時に・・・」 ということだったので たまには着物もいいかな~~と。

先日 臍繰りはたいて買った手描きの帯を使いたくてうずうずしていたので  取り合わせる着物や小物を前の日から広げて部屋中足の踏み場も無いほど・・・。

さて、当日の天気予報は・・・・というと 「集中豪雨、強風、おまけに竜巻」とか。
ぎりぎりまで待ったのに予報は変わらないので 諦めて急遽濡れても好い洋服に変更。

お陰で トウハクに着いたのは約束より40分も早かった。 
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立ち止まって待つのも辛いので 新装の公園を散歩してみようと思いつき池に戻った。

つい最近来た時はぐるりと養生がしてあって 「何をしているのかしら?」と思っていたが 噴水池の周りにはニューギニアインパチェンスが満開で あちこち花で飾ってあった。
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花からシャボン玉が飛び出たり 池には水煙が流れたり 仕掛けがとりどりで 来園者を楽しませる。
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結局最後になってしまった。

集まった目的の「出雲展」は大したことは無く (と言っても 古事記に詳しいお仲間にとってのことで) 歴史に弱い風子はこれだけの資料でも その芸術性に感心する。
銅鐸や銅剣の緑青の色に惹かれる。
大量に出土した理由をそれぞれに推測するが 解っていないらしい。

雨もしぐれ程度で 持っていた傘も邪魔になる。

その後は お茶と食事で「出雲」の話に夢中。
みんな「奈良好き」で集まった人達だけれど 風子は奈良の風土が好きと言うだけで古事記が好きなわけでもなく いつも退屈なので 話の中に入ろうと少々本を読んでみたが 追いていけず諦めてしまった。

卑弥呼と大和の話になり 話は高千穂峡に移り その神秘性に触れるが 九州に行ったことも無いので 全く想像も出来ない。

其々の家路にむかって解散したが 駅を降りた時は半月と大きな☆が輝いていた。
明日は きっと秋晴れに・・・・・。


 

 

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2012年10月16日 (火)

会えたらいいね・・(631)  きのふいらしってください

先日 偶然点けたラジオから 詩が流れてきた。

「きのふいらしってください・・・・」 吉永小百合のあのハスキーな声で。

今年は 室生犀星没後50周年とか。

先日軽井沢へ行った時も 犀星の別荘跡がそのまま残っているそうなので気になったが 一人ではなかったので犀星記念館には寄らなかった。 

好きな詩人の一人で・・・・、(と言っても深く知っているわけではないが) 詩集の中のこの詩が 当時の自分の心境にぴったりで 暗唱するほど繰り返し繰り返し読んだ。

目のつくところに置きたくて 絵にも字にもならない文字だけ書いて 様にならなかったが 軸にした。
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      昨日いらしつて下さい  室生犀星

 
      きのふ いらしつてください。

      きのふの今ごろいらしつてください。

      そして昨日(きのふ)の顔にお逢ひください。

      わたくしは何時(いつ)も昨日の中にゐますから。

      きのふのいまごろなら、あなたは何でもお出来になつた
       筈(はず)です。

      けれども行停(ゆきどま)りになつたけふも

      あすもあさつても

      あなたにはもう何も用意してはございません。

      どうぞ、きのふに逆戻りしてください。

      きのふいらしつてください。

      昨日へのみちはご存じの筈です、

      昨日の中でどうどう廻りなさいませ。

      その突き当りに立つてゐらつしやい。

      突き当りが開くまで立つてゐてください。

      威張れるものなら威張つて立つてください。

今思えば 恥ずかしげもなく よく軸につくれたものだと笑ってしまうが 
その頃は本当にこんな心境で 相手に突き付けたかった。

「おとといおいでっ!!」 と意地でも言いたかった事を思い出す。

ついでに忘れていた詩を もう一つ 思い出して詩集を広げた。


         

            「日記」

               これが日記なのね、

       このひとは幾つになるの。

       もひとりいらつしやるわね。

       また ひとり出て来たわね。

       一たい 何人いらつしやるの。

       これ みんなあなたのお人、

       わたくし もうかへるわよ

       あきれちやつた。


通院する場所が田端 にもあって 待ち時間の間 目の前の「田端文士村」を覗く。
犀星も 金沢ばかりでなく ここ田端にも住み 文士との交流も深かったと聞いている。

田端と言う場所は 文芸人が多く集まっていて 芥川龍之介の家なども残っている。
当時の文芸家の交流を彷彿とさせるの
で歩いてみたことも有るけれど 文学作品にも疎いので 勿体なかった。

系統立って何かをせず いつも興味本位でつまみ食いしているだけで 今更 勉強しなおす年でもないし・・・・、と反省ばかりしている。


 

 

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2012年5月17日 (木)

会えたらいいね・・(596)  根津美術館

7月の暑さになるでしょう・・・という日 田端まで通院の予定だった。
予約が遅い時間だったので その前に根津美術館の「KORIN展」 へ行ってみる事に。

お目当ては 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」 で 2点を並べて見比べる事が出来るので楽しみだった。

表参道を降りると 高級ブティックが並び 昔だったら目の保養に寄り道するのに 目もくれづ一目散に向かう。

もう終わりに近いので空いているかと思ったが かなりの人が並んでいた。
美術館は ゆっくり歩くので 体重が足に乗っている時間が長く 風子の足には負担が多く どこの美術展もお目当てだけ見て 短時間で引き上げる事にしている。

この絵は何度か見ている。
光琳が40代に描いたという燕子花図は 10年後に描かれた八橋図と比べると やはり見劣りするが いつみても群青と緑青で描かれた大作に足が釘付けになる。

この美術館は 庭園も魅力があって 散策も楽しみの一つなのだ。
早々に引き上げて 日差しも強くなった庭園へ降りる。

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鉄製の灯篭も朽ちて欠けているが 何ともいえない魅力がある。
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水の落ちる音も 涼しげに
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苔むした 美人系のお顔の石仏 
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石仏 石像 が いくつもたっている
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庭園カフェでお茶をしようと 毎回思うのだが いつも行列で 今日も諦めて帰って来た。

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美術館を出て 病院へ行く道を考える。

地下鉄で渋谷へ出ようとみゆき通りを歩いているうちに 原宿まで歩いてみようと青山通りを横切って 神宮方向へ足を向けた。
「おのぼりさん」そのもので きょろきょろしながらどのくらい歩いただろうか・・・・。

やっとの事で原宿へ着き 山手線に乗ったまでは良いのだが 「品川で人身事故のため 運転は見合わせます」 と車内放送。

30分も電車に閉じ込められて 予約時間に間に合わないので 連絡を入れて どうやら受診できた。

帰りの電車では 爆睡。
歩数計は 15000を超えていた。

土の上ならそれほどでもないが 都会のアスファルトを歩くのは 風子の足にはかなりの負担だったようで 今日は足が棒のように動かず じーっと家に閉じこもる羽目になってしまった。

 

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2012年3月21日 (水)

会えたらいいね・・(585)  つみきのいえ (八王子市夢美術館)

来る日も来る日も 今日はどうやって一日を過ごそうかと 厭き厭きしてくる。

散歩に行こうにも 亀が甲羅を前後ろに背負ったようで息苦しく 3ヶ月の運動不足と間食で量りの目盛は容赦なく増え続け 無理して歩けば萎えた筋肉で支え切れなくなった膝と足首が痛む。

MOさんのブログを拝見していたら 加藤久仁生展の紹介があった。
「アカデミー賞短編アニメーション賞」の「つみきのいえ」の原画とアニメが見られるというではないか。

去年 現代美術館の「木を植える男」も 見たいと思っているうちに都合がつかず とうとう終わってしまった。
PCで動画は見られるけれど 本物とは訳が違うのだ。

25日までなので 甲羅がどうの足が痛いのなんて言っては居られない。

歩けなければタクシーという方法もあるし・・・と「八王子夢美術館」まで思い切って出かけた。
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祭日と言う事もあってか または地元にキャンパスがある多摩美出身という経歴の持ち主なので 学生らしい若者が 木で構成されたディスプレーの感触を撫でたりしながら 熱心に見入っていた。

原画や絵コンテは照明が暗く また細かいのでよく見えなかったが 「つみきのいえ」 は 大きな映像で見ることが出来た。

パイプを落としたことから 思い出が蘇って行く。
老いた妻を介護したベッド、 娘家族と並んで記念写真のソファー、娘が生まれた事、恋をして花嫁になった日、記憶は遡っていく。

ひとつひとつ煉瓦を積み重ねていく作業が 来し方を物語っている。

色鉛筆と水彩でやわらかなトーンで描かれた原画は アニメ部分はスタッフが描いても バックは加藤氏が拘って描いたと言う。

なぜか ほのぼのとして涙がこぼれてくる。

MOさんは4回観たそうだけれど 風子は3回にして この展のために製作したというアニメ「情景」へ・・・。
「つみきのいえ」の余韻があるためか 馴染めなかった。

それよりも 毎月掲載していたと言う見開き2ページの短編を「あとがき」として描きおろした絵本が気に入って買ってきた。
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今日一日は・・・、もしかしたらもう少しの間は 優しい風子になっていられるかもしれない。

            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

八王子の街は 風子がよく遊んだ半世紀前の面影は無く 唯一思い出のある「荒井呉服店」(ユーミンの生家なのだ)は夢美術館の手前にあった。
閑散としていて 手持ち無沙汰の店員さんが 通行人を眺めていた。
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風子は子供の頃隣町に住んでいたが 呉服屋さんは無く 母はここまで買いに来た。 
昔の着物はよれよれになった「荒井呉服店」の畳(たとう)紙につつまれ 物の無い時代に買ってもらった思い出が捨てられず たんすの奥に残っている。

そういえば 娘の七五三の着物も 母がお祝いにここで買ってくれ その子供もこれを着てお参りした。

残っているかどうか・・・? 疑問だけれど・・・・・。

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2012年3月 5日 (月)

会えたらいいね・・(582) グラン・ブーケ (大きな花束)

前日から考えていた

「行こうかな・・・、行きたいな・・・・、今回行かないとしばらく見ることが出来ないかな・・・? 
 でも 無理かな~~? 混んでるかな~~?」

三菱一号館の 「ルドン展」 3月4日が最終日なのだ。

去年 ロートレック展を見に行った時のポスターに魅せられて 楽しみにしていた。
男爵の城館に飾られていたと言う 巨大で華やかなクレパス画の実物の前で見上げて立ってみたかった。

体力に自信が無く迷いはあったが 午後になってやはり行く事に決めた。

とにかく800グラムのコルセットがお供なのだから 「重い物は持たないように・・」と言われても それだけで負担はかかっている。
美術館は長時間立っているので そうでなくても疲れる。

最終日で混雑は予想していたが 三菱一号館の入り口は表からは入れず 裏に回って列に5分ほど並んだだけで すんなり入場できた。

中は ルドン独特の暗い絵で その絵に張り付いて カタツムリのように進む。
もともとこの絵の類は好きではないので 遠めにやり過ごし 一目散に「グラン・ブーケ」 にたどり着く。

フランスが110年間秘蔵してきたというこの絵は 今回の展覧会開催に合わせて 三菱一号館美術館が 新規収蔵したのだという。

入り口付近は混んでいたので 巨大な絵の前では人に遮られて見えないだろうと予想していたが 思いのほか人が少なく 近くに寄ったり離れたり。
ポスターから想像していた色とは異なり 照明を落としている所為か かなりやわらかな色彩で (クレパスと言う事もあってか) 威圧感がなく心地よいひと時を楽しめた。

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ルドンが 何故 あの目玉のような絵を描いたのか 歴史的な背景や解説を良く見れば解るのだろうが もともとそういう絵の見方をしないので 皆目理解できないで通り過ぎてきた。

風子にとって 絵は 「理屈ではなく 美しいものが好き」 なので
有名な絵であっても 感心はするが 心が病んでくるものは興味がなく 美術評論も無視してしまう。

15分も掛からず 美術館を出た。

有楽町に向かうと 東京フォーラムで「骨董市」 が開かれていた。
近場での骨董市はよく通ったけれど 「丸の内」という場所では初めてで どんなものかと覗いてみた。
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広いスペースなので 人をかき分けて覗かなくてもいいのだが コルセットが邪魔をして こごむ事も商品に近づいてみる事も 侭ならない。

思わず 古裂に目が行って手が伸びてしまうが 「そうだ、掛け軸はもう創れないのだから ・・・・」と出した手を引っ込める。

真冬に戻ったような冷たい風が 曇天のビルの間を吹き抜けていく。

久々の都会の風。

有楽町線の階段を 此処で踏み外したらまた骨折・・・、と手すりに捕まって重い足を運ぶ。
池袋の手前になって 「人身事故のため 池袋線はただ今運行しておりません」 とアナウンス。
「あ~~、JRで新宿に回ればよかった・・・」 と後悔先に立たずで 動くまでデパートでうろうろ時間を過ごして やっとの思いで帰って来た。

二ヶ月のブランクは大きく 足腰の筋肉もすっかり萎えて 駅を降りた時はもう歩けなくなって タクシーのお世話になった。

「また明日から 少しずつお散歩開始!」 と思った矢先 今朝から雨。
またまた 気力が萎えて 年寄り気分になっている。

華やかなグラン・ブーケ はどこかへ行ってしまった~~。

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2012年2月 3日 (金)

会えたらいいね・・(575)  ミニ掛け軸

病院を出る時に 若いイケメンのリハビリ担当先生との約束

「少なくても一週間は寝ているように・・・・」という指示を忠実に守って ベッドに潜っている。

気が気ではないのは 友人のご好意で 新年から小平にある『永田珈琲店』に掛けていただいている 「ちいさな掛け軸展」 


暮のうちに作品は預けて有ったので 本人が居なくても展示してくれてあるので心強かったし 「しばらく掛けてあるから大丈夫よ」 と言ってくれるけれど・・・・。
いつまでも スペースを風子が独占しているのも申し訳ない。

展覧会といえるほどのものではないので 案内はどなたにも出してない。

「美味しい珈琲ご馳走するから 見に来てね」 と何人かには伝えてあったけれど 本人が出向けないのでは それも無理。

風子としては 手の都合で今は表具は出来ないが 何年か前の創作掛け軸展に出品しなかった小さな作品だけ飾っていただいた。

本紙は 佐藤勝彦、小島寅雄、テキスタイル原画 を使っている。

Photo

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友人は ブログで紹介してくださって 「お客さまが欲しいと言っていたけれど・・・」と嬉しい言葉も頂いた。

http://tomityancafe.cocolog-nifty.com/cafe/2012/01/post-882d.html

寝ていると 「快復したら 何を始めようか・・・、何処へ行こうか・・・」 と夢ばかり膨らむが 「もう何も出来ないのではないか・・・・」 という不安も襲ってくる。

そんな時に 友人が喫茶店に掛けてくれた事は まだ小さな軸なら創れるのではないかと言う微かな希望が沸いてくる。

創作用に買い集めた「古裂」は 箪笥一杯ある。
病院のベッドで天井を眺めていると 「京都や東北へ出向いて骨董やを回って集めた頃が懐かしく 風子にとってはお宝の布も 子供達にとっては 単なるぼろ裂・・・・・」 と悲しくなった。

脊椎に圧がかかって潰れて 後遺症でしびれや麻痺が来ると脅かされているので もう暫くはおとなしくしようとは思っているけれど コルセットで固定されている限り痛みはないので そろそろ体を慣らしていいような気がしてきた。

友人に声をかけて 素敵な喫茶店で美味しい珈琲を頂きながら 骨折の経緯を話したら みんな笑うだろうな~~と楽しみにしている。

 

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2011年10月14日 (金)

会えたらいいね・・(553)  もう 描かない

何ヶ月も 絵を描いていない。
今年は 県展の絵も 描かなかった。

「断捨離」 と言う言葉は 響きも言葉の意味も好きではない。
・・・けれど もったいない精神で 捨てても捨てても 捨てきれない物が山ほどあちこちに突っ込んであって 「いざ使おう・・」という時は見つからず 役に立たない。

そんなわけで 絵も処分してはいるものの 捨てきれない油彩はキャンバスの厚みがあって 狭い部屋を占領しているので もう描くのは止めようと思ったのだ。

教室を止めて5年も経つと 特別描きたい気持ちも起きず 暇つぶしに描いてみても 展覧会があるわけでも無いので 張り合いが無い。
何処か絵画教室を・・・・と探したが K先生のように気ままに描かせてくれる先生は見つからない。

もう 画室なんて要らない! と思った。

小さな部屋だけれど 最近は物置同様になってしまい 机すら使えない。
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高校時代から絵の道で生きてきた「二科の会友」の友人も 会を辞めて絵を処分していると言っていた。
教室へ通っていた頃の友人も 先日 旅立った。

風子だって 明日はどうなるか解らない・・と思うと 片付けなくっちゃ! と焦る。

出かける予定も無し お声も掛からず 思い切って画室を無くそう! と片付け始めた。

よくもまあ こんなに描いたものだ・・・と 
よくもまあ モチーフ用にと ビンや枯れ木や がらくたを集めたものだ・・・と

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呆れて 捨てよう・・・と思うものの 「飾っておくだけでも絵になるな~~」と また仕舞い込む。

未使用キャンバスだけでも 40、30、20、15、12、10、8,6、4、SM、1、0、号が会わせて20枚以上ある。
県展用の 50.60号は もう無いが・・・・。
だから県展は出さない ということもある。
(二科所属の高校同窓の友人から 要らなくなった50号を何点か頂き 県展に出すきっかけとなった訳で・・・)

油絵の具、ガッシュ、透明水彩、アクリル、パステル(オイル、ソフト) 色鉛筆 顔彩、墨、その他諸々の画材。
スケッチブックも未使用が何冊も・・・。

金額にしたら どのくらい使ったのだろう~~?

もったいない!! 「今 有る分は 捨てずに使わないともったいないな^~」

また 仕舞い直す。
取り合えず かなり荷物は減った。
油彩で汚れたカーペットも 買い換えようと思って外してみたら 裏がまあまあ使える。
ひっくり返して 敷き直す。
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          (右の大きな水彩は お気に入りのK先生の絵)


結構 いい部屋になったじゃない?   自分で感心している。

何だか 描きたい気持ちが起きてきた。
やっぱり 描くのが好きなのかな・・・・・・・・?

とりあえず 綺麗になった机の前で 珈琲を飲みながらCDを聴いている。P1030749

レースのカーテンが夏の西日に当たって 安物だったので縦に裂けてしまって どうせ捨てるのだからと 思い切って細く裂いてみた。
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沈む夕日が 隙間から・・・・、好い線いってるウ・・・、カーテンこのままでも好いかな・・・・・と。
お向かいさんが 「風子さん カーテンどうしちゃったんだろ? 遂におかしくなったのかしら・・・」 なんて 心配するかしら?

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2011年9月28日 (水)

会えたらいいね・・(549)  骨董市

毎日が日曜日なので 朝起きると何をしようかと考えてしまい しなければならない事は山ほどあるのに そういうことには触れたくないので お外様になる事にしている。

少し前までは 外にでる事も億劫で引きこもっていた。
毎年訪れる木曾や八ヶ岳など信州方面、会津へはまだ足を向ける元気はないが 近場をうろつく気持ちが起きてきた。

今日は28日、川越お不動さんの骨董市。
表具をしなくなってから 古裂を探す楽しみもなくなってしまったので 遠ざかっていた。
裂を見れば 要りもしないのに欲しくなってしまうので  自粛していたと言うわけ。

今日は朝方は肌寒かったが 空は青く 絶好の骨董日和。
昔は夜明けを待って出かけたのに・・・と 思い出したら 急に行きたくなってしまった。
お昼には もう片付けに入る業者さんもいるので 遅いかな~~?と思いつつ電車に乗った。

本川越から歩いて いつもと同じどろぼう橋から喜多院を抜けて お不動さんへ。
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今日はお天気が良いと言う事もあって 歩くのも儘ならない混み様で 屈んで品定めする方のお尻にぶつかりながら歩く。
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古裂には絶対に目を向けないようにしていたのに 吸い寄せられるように近づいた布。
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大正時代という和更紗(右) 左は江戸時代らしい・・・というが 褪色した金銀の刺繍が落ち着いて 羽二重のような柔らかな地は触っただけで砕けれしまいそうな危うい美しさだった。
「欲しい~~」 と心が言っている。 
「何に使う・・・?」 と 誰かがささやいている。
お値段は・・・・、 聞かない。
手の届かない値段に決まっている。 
聞いて もし都合付けられる値なら 無理しても買ってしまいそうだ。
店主は 「めったに出ませんよ・・・」 というけれど また 箪笥の中に お宝だがぼろ布(興味が無ければ) が増えてしまう。

「ありがとう・・・、、見せていただいて」 とその場を離れた。

いつもの骨董屋さんの前に来た。
昨日もお店へ行って遊んできたばかりで 「会ったのは 何日ぶりだっけ・・?」 と笑ってしまった。
見なければいいのに いいもの見つけてしまった。
可愛い急須、軽く柔らかく温かく手に馴染むので紙粘土かと思うくらいだったが 万古だそうだ。

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万古は好きだけれど この色は始めてみる。
「いくら・・・?」  
「風子さんだから20%引くわ・・・」    「・・・・・・・・・」
「お取り置きするわ・・・、普通 三分の一 前金頂くけれど 風子さんなら前金無くてもお取り置きするわよ」 
「う・・・・ん、帰って通帳見てから・・・・」 と 手から離したが 感触が手に残る。
使うわけではなく飾っておくのだから 必要なものではないし・・・・。
今度は 小さな置き台が気になる。
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「これ 引き出しを縦にしてるだけなんですよ」 格子にしきってある。
「そうね、引き手がついてるもんね。    へ~~~、 こういう使い方があるんだ・・・・」 また感心して 何処へ置こうか考えている風子がいる。

ぐっと 逸る気持ちを押さえて 「そろそろ片付けの時間なのね・・・」 と帰って来た。

どうしようかな~~、欲しいな~~、 断捨離なのにね~~。
でも 「欲しいという欲がなくなると 歳なのよ!」  と悪魔がささやいている。

川越の街を歩いて トンボ玉のアンティークのお店で 元気になった作家さんと2時間も芸術的な(???)お話をして 駅を降りたら もう日が落ちて茜色の空に灯りが煌めいていた。
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そうか・・・、昨日は新月、 お月様は見えない。 

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2011年9月19日 (月)

会えたらいいね・・(546)  雑木動物園

この地へ越して来て もう25年になる。

駅の改札も階段も木だった。
電車の本数も少なく不便だったが 駅から10分の県道から住宅地へ入ると 両側がこんもり茂った雑木林で 家に着いた・・・、と安堵したものだった。
住宅地内は 広い道路が整備されていて 気持ちが良かった。

最近は 急行止はまらないまでも 電車の本数は増え 出好きの風子にとっても不便はないが この路線でも一番遅れているのではないかと思うほど駅周辺は狭く 市長は今回の選挙でも 我が駅開発をマニフェストにしているが 当てにはしていない。

災害など考えれば 早急に整備が必要なのだが 本心は このまま田舎で良いと思っている。

ところが 地主さんの相続の関係で雑木林は住宅地になり 入り口にほんの少しだけ雑木林が残っていた。

気がついたら 花が植えられていた。
木々だけで好いのに どんどん花の数が増え 赤や黄や派手な色が増えていき 手前の雑木はどんどん減っていく。
緑は緑で息抜きになるのに・・・・と 不満だった。

団地内の有志が集まって植え始めたらしく 其々 「美しいという感性は違うのだから文句は言えない」 と思っているうちに 動物が並び始めた。

駅に向かう人に見えるように 「行ってらっしゃい」 と 
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団地に向かっては 「おかえりなさい」 と ご挨拶しているお人形もお目見えした。P1030556

どんどん増えて 動物園になってしまった。
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よく見れば 木の枝を実に上手に使った芸術的な作品で感心するが・・・・。
( 最近作り方講習会もあるとか・・・。)
どのような方が 創ってらっしゃるのかは 団地内のお付き合いは無いので知らない。

動物を置きたいなら 樹の間にひっそりと自然に配置すればいいのに きっと ご自分の自慢作を見せたいのだろう・・とへそ曲がりは考えている。
子供っぽい町になって行くようで嫌だった。

暫く気にも留めなくなってしまっていたが ある日おばあさんが信号待ちで 腰掛けていた。
ふとみると ベンチ様になっていて 「ここらで ちょっと一休み」 と書いてあった。
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風子は人の好意を素直に受け止められないので 自分の感性と合わないと毛嫌いしてしまうが ご老人が日陰で腰を降ろして信号待ちしている姿を見たら 樹が減ってカラフルな動物園になってしまって感心しなかったが 「これも有りか~~」 と 考え直してしまった。
単純なのだ・・・・、と苦笑いしているが。

雑木がどんどん伐られて いずれこの動物たちは朽ちて 創る人も年老いて・・・・。
伐採された木々はもう戻らず 炎天下に土埃が舞うようになっても 時すでに遅し。 

本心は やっぱり 自然の雑木林のままで残してほしかったな^~と思っている。 

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2011年7月14日 (木)

会えたらいいね・・(528)  枯れた花

エアコンをつけようか・・・? と 手を伸ばしかけるが もうちょっと我慢しよう・・・・・、とリモコンを置く。
東京電力の節電に協力するつもりは無いが 電気代の節約なのだ。
というより 冷房なしの体に慣れているので 持病にエアコンの風が浸みてくるのが辛いということもある。

散らかっているから 暑いのだ・・と 片づけを始める。

いくら枯れた花が好きだと言っても 度が過ぎている・・・と 常々思ってはいる。
どの部屋も 枯れた花ばかりで それぞれ枯らした理由と捨てられない思い出があるから たまる一方で 自分でも呆れている。

とりあえず 一部屋だけ・・・・・。

ドライフラワーは 生きている花を綺麗なうちにドライにしてしまうけれど それは嫌いで 命を全うして自然に枯れて美しくなった花や実には 特別な美しさがあると思っている。

紫陽花も 枯れ始めは まだ艶めかしさが残って 枯れた境地には届いていない。
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ここまで来ると 歳を重ねすぎてしまった気もするが・・・。
散歩で摘んだ草も一緒に 友人が作った“水の漏る花器”もこんな時重宝する
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マイバースディーに孫が選んだ黄色い薔薇。 これも自然にこうなった。
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つなぎ温泉へ一人旅。 バスが来るまで1時間 近くの川原で抱えるほどの草を摘んで乗ったら バスの運転手さんに 「東京の人は面白いね・・・」 と笑われた。
毒々しい天南星の実だって 時を経れば落ち着いた紅色に・・・。
使い切れなかったトウガラシもアクセントに・・・・(必要な時はとって使っている)
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雑木林を歩くと サルトリイバラや可愛い実を見つける。
コバンソウも黄金色に輝いていたけれど 今は落ち着いて カラカラと音がする。
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沖縄産の月桃の種、 色も形も芸術品!
一軒だけ売っていたお店は 閉店して 今は買えない貴重品。
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ひまわりは 夏空の下でも 枯れても 絵になる花
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やっと一部屋だけ片付いて 半分 思い出と一緒に捨て 少しはすっきりした。
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玄関も片付けなくては~~~。
家人はゴミとしか思っていないようだが 口に出すと風子の怒りを買うので じーっと耐えている。

色艶が消えて マットな落ち着いた姿を見ていると そんな風に枯れたいな・・・と思う。

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