« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月31日 (木)

会えたらいいね・・(497)  なんとなく

このところ 淋しくて仕方が無い。

こんな気持ちは ときどき訪れるのだけれど いつもより重い
桜の開花を見たと言うのに 心は弾むことも無く 
今日は 晴れて暖かくなりそうだと思っているうちに 
青空は 一瞬にして 小雨に変わる

埃と雨粒で水玉模様になった車を 洗う
じーっとしていると 頭の中が破裂しそうになり
体を動かさないことには 泣きたくなる

夕暮れになって  茶畑を吹き抜けてくる冷たい風に 触れにいく
P1020129

芽吹きに備えてすっかり刈り込まれた茶畑のあぜ道を 
行ったり来たり 繰り返す

小さな灯りが にじんで見える

P1020128

変電所から延びる電線が光り 
「明 日 の  停 電 は  中 止 に な り ま し たー」 
スピーカーから ゆっくりと 流れてくる
P1020122

ポケットの携帯が鳴る
「中院の枝垂れ桜が八部咲きで 見頃よー!」 と友人から

明日は 喜多院(川越)まで行ってみようか・・・・・

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011年3月29日 (火)

会えたらいいね・・(496)  井の頭公園へ

今年の初めに 花子の64歳のバースディーで ケーキをプレゼントされているのを見て
会いに行きたいな・・、と思っていた。

今日は 晴れて暖かく 停電も全地域でお休みになったので チャンス!とばかり 井の頭公園まで出かけることに。

しばらく吉祥寺に行っていないので さとう精肉店で人気の「めんちかつ」を買い ステーキを食べ 隣で「小ざさ最中」 を買おうと楽しみに出かけた。

象のはな子は 1947年タイの生まれ。 
今年64歳で日本で一番長寿で だいぶ前から歯が一本になったが 元気でいるという。
初代花子(上野動物園)は 第二次世界大戦のおり 逃げ出す事を恐れて 毒入り食事を与えても匂いがわかり食べないので餓死させらてしまったそうだ。
1947年に2代目のはな子が井の頭自然園に来たという。

     『父が愛したゾウのはな子』山川宏治著 
         その後 「かわいそうなぞう」 というドラマにもなった。

ところが・・・、「地震の影響でしばらく休園させていただきます」 の貼紙。

仕方なく 池の周りを一周してみようと・・・。

平日にもかかわらず 入り口の辺りは人でいっぱいだった。

いま流行の女子会があちこちでかたまって 賑やかな笑い声が・・・P1020151

ボートは 乗る人もなく・・・ 
P1020149  

スワンの方は漕がないで 狭い池に浮かんでいるのみ。
P1020150

どうして ボートに乗らないのだろう?
風子は 高校の試験が終わると 二つ先の駅から仲間とここへ来てボートに乗った。
当時は泳げなかったので ボートの上に立って漕ぎ手を交代する時は恐くてどきどきしていた。
共学だったのに男子と行動を共にすることは無く(そういう時代だった) いつも女子ばかりで動いていた。
ボートの後に 少ないお小遣いでラーメン(35円くらいだったかな^^?)を食べたり 甘味処へ寄る事が 唯一の楽しみと言えたかも知れない。

桜で有名な公園だけれど まだ花には早い・・・と思っていたが

池に延びた枝が白っぽく見えるので まさかぁー、と思いながら近づいてみたら 「咲いてる!」 
P1020152
P1020154
どこかの放送局のグループが近くの方にインタビューをしていたので 遠巻きにしてシャッターを切った。

少し離れたこちらは人も少なく こぶしの花びらが水面に散って眩しい。
ベンチは日向ぼっこの老人ばかりだった。

P1020147

坂の途中にある焼き鳥「いせや」も健在で 行列していたが 一人で入るわけにも行かず・・・、残念だけれど割愛!
何年か前他界したフォーク歌手高田渡がごひいきにしていたようだ。 

http://www.youtube.com/watch?v=eefadZaL77w

P1020155

相変わらず若者の街吉祥寺は混雑していて 「めんちかつ」 も売り切れ。
お隣の 「小ざさ」 は早々とシャッターが降りていた。

ハーモニカ横丁を覗いたり ぶらぶら歩き回って 久しぶりの繁華街で少々疲れた。
一時 停電を忘れていたが 明日はあるかもしれないな~~と 電池があったので買って帰って来た。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月27日 (日)

会えたらいいね・・(495)  倚りかからず

計画停電が有るのか無いのか 間際にならないとわからないので落ち着かない。

出かけたくても 行く先の様子が分からないので足が遠のく。
いづれ 積読(つんどく)になるのは分かりきっているのに 書店へ行っては本を買い 
珈琲をのみながら 時間の過ぎるのを待つ。

残り少ない時間をもったいないな・・、とは思いながらも 
県展の搬入を一月前にして 画室でキャンバスに向かっても 直ぐ飽きてしまって まだ描けないというか 気に入らないのだ。
「出さなくてもいいかな~~、誰も期待なんかしてないし 単なる自己満足なんだから」 と
言い訳を考えている。

2階から降りてきて PCの横に置いたままの 詩集をパラパラと捲る。

     「倚りかからず」      茨木のり子


     もはや

     できあいの思想には倚りかかりたくない

     もはや

     できあいの宗教には倚りかかりたくない

     もはや

     できあいの学問には倚りかかりたくない

     もはや

     いかなる権威にも倚りかかりたくはない

     ながく生きて

     心底学んだのはそれぐらい

     じぶんの耳目

     じぶの二本足のみで立っていて

     なに不都合のことやある

     倚りかかるとすれば

     それは

     椅子の背もたれだけ


マイペースで暮らしているとは思うものの いろいろなニュースに翻弄され 
停電にペースを乱されて 苛立ちをどこにも持っていけない。

倚りかかれるのは 「椅子の背もたれだけ」  さすが詩人。

庭へ出る

わが庭の花の近況報告など 誰も期待などしてはいないが・・・・。

P1020096
P1020100
P1020106
P1020107

うつむいてばかりいるクリスマスローズを はいつくばって覗き込む
P1020112 
P1020114
P1020116
P1020115
P1020117
P1020118
P1020099_2

冬の間消えていたルバーブの芽が 日毎に伸びてきた。
ジャムに出来る大きさに育つかどうか・・・・?
P1020120

今 「明日の停電は中止」 と テレビで言っている。

「倚りかかりたいな・・・・、たまには」    立っているのが辛くなってきた。

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年3月25日 (金)

会えたらいいね・・(494)  少年

少女に会い いつになくやさしい気持ちになって 友人の喫茶店へ行った。

珈琲を飲みながら 時々カウンターの向こうに居る友人に話しかけてみたり
BGMを耳にしながら置いてある雑誌を眺める。

こんな時期なのでお客も少なく 彼女には申し訳ないが 落ち着いて心地良くいつまでも席を離れられないでいたが 一通りの雑誌も読み終えたので時計を見たら 7時に針が届くところだった。
「あらぁ~~、こんな時間!」 と珈琲豆を買ってあわてて店を出た。

駅前の八百屋で 話題の小松菜やかき菜を買い 母の好きだった「京樽のちらし寿司」を買って ちょうど来た電車に飛び乗った。
何となく ぽつーんと来たような気がしていたが・・・・・。

自宅駅までは20分足らずなのに 降りたら雪が街頭に照らされて横殴りに降っていた。
タクシーも行列なので 「濡れていこっ」 と両手にぶら下げて歩くことにしたが 雨混じりになり 急ごうにも急げない足なので 頭から雪を積もらせてびしょ濡れだった。

Img_1471 

信号を渡ったところで ガシャーンと大きな音がして振り返ったら 透明なビニールのようなものがふわふわしていた。
車の修理工場のお兄さんが ゴミ袋に部品の片付けでもしてるんだ・・・と思い
通り過ぎたが 気になったのでもう一度見たら 人が倒れているようなので戻ると 自転車と少年が倒れていた。

「どうしたの?大丈夫」 と言っても 起き上がらない。
「ガードレールにぶつかったんです」 と蚊の泣くような情けない声。
「救急車呼ぼうか?」 と言ったらやっと起き上がった。
「自転車 起こしてください」 と言うので 「おばさんだって 手が悪いから・・・」 と言いながらも 火事場の?で 自転車を立たせた。

「曲がってませんか?」 「籠は曲がったけれど ハンドルは大丈夫みたいよ」
「歩ける?」 「・・・・・・・・」
「じゃあ おばさん家に戻って車・・・」 と言いかけたが 
「どこから来たの?」というと
「Tから・・・・、これから遊びに行くんです。傘つぼめてもらえますかぁ? あーあぁ、骨が折れちゃってる」
ジャンプ傘なのでどうすれば閉じるのかまごまごしていたら 
「そこ、根元を引っ張れば・・」 と。(内心 自分でやりなさいよ・・・・)

ちょっと血が滲んでいる人差し指を見せて 「バンドエイド持ってますか・・?」

そのあたりから 腹が立ってきた。
「持ってないわ」 そのくらい舐めときなさい!と言いたかったが・・・。
「なぁんだ、 ちゃんと歩けてるじゃない! 自転車を杖がわりにして引っ張って行きなさい!」

こっちだって 頭からずぶ濡れで 買ってきた野菜だって雪が乗っている。

こんな雪の中 傘さしの片手運転で遊びに行くなんてどうかしている。
こっちが 助けてもらいたいのに・・・。
(どんな育ち方をしているんだろう・・・、甘いな~~。 車で送らなくて良かった!!)

その場を立ち去ってどうしたか・・・と見たら 家とは反対の方へ行ったから 遊びに行ったのだろう。

仕事から戻った息子に話したら 「お袋またぁ・・・、自分の手足 考えろよ!」 と呆れていた。

同じような年齢の少女と少年。  明暗を分けた一日だった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年3月24日 (木)

会えたらいいね・・(493) 少女

昨日 2回ある筈の計画停電が中止になったので 6つ先駅の永田珈琲まで 豆を買いにいく事にした。

電車は間引き運転で 20分待ち。

ホームを行ったり来たりしていた少女?が
「おばさん 電車はいつくるの?」 と近寄ってきた。
「そうね・・、36分だから あと8分くらいかな・・・」

また 聞きに来た 「何分にくるの? 早く来ないかな~~」
「あと 6分よ」

どうも 知的障害を持っている感じだった。

「おばさん 寒いよ~~」 手を摺り合せている。
手袋をしていた手で擦ってあげたら 「おばさん 手袋貸してくれる?」 という。
ちょっと 考えたけれど 「いいわよ・・、」 と渡したら 「一本で良い・・」 と。
「大丈夫、おばさん温かくなってるから・・」
両手をはめて 嬉しそうにしている。
返してもらえるかな~~、と一瞬思ったが その時はその時考えれば良い。 

「学校?」  「ううん、会社」  
「そうなんだー、この駅から近いの?」  「車」
「送迎バスが来るのね」  「ちがう、車」
「それなら安心ね、お家は どこの駅?」 
「S駅(ひとつめ)、駅に着いたらお母さんに電話するの。住所は○町□ー△ー△。○コーポ201」  「それなら近いわね」

また・・・、「「おばさん、あと何分?」
「もう少し、ほら踏がなってるから 来るわよ・・・。来た!」

「お仕事何してるの?」  「粉を計ってるの うどん作る粉。 」
「そう・・・、間違うといけない大事なお仕事ね」 「4とか5で計るの」
「今、地震来る?」   「さあ・・・、来ないと思うけど・・・、」
また聞いてくる  「昨日も来たけど 地震また来る?」  
「あのね、時々揺れるでしょ。  あれね、 大きな地震があって 海の底が段になってしまったの。だから戻ろうと思って揺れてるの。 この間みたいに大きなのは来ないと思うわ」

そう言ったものの 詳しい知識が無いので答えられない。
「困った時は 近くにいるおばさんやおじさんに助けて!って言うのよ」

「S駅 止まりますか?」   「次よ、降りたら忘れずに電話するのよ」
「はい、お母さん心配してるから・・」

駅に着いて 「有難う!」 と 振り返りもせず帰っていった。

生まれて25時間で脳内出血で旅立った初めての子供の顔を思い出していた。
「生きていても 植物人間でしたよ!」 冷たく言い放った医師の言葉が耳に焼き付いている。
この地震で お彼岸にお参りにも行けなかったが・・・。

庭の こぶしも咲き始め
P1020093

紺紅の小さな椿が 今年は蕾をたくさんつけた
P1020092
庭の片隅のあちこちに春蘭が幾つもの蕾をつけていたが 開き始めた。
P1020086  

緋めだかも そろそろ産卵が始まる。 草をいれてあげなくては・・・・
P1020087

どんな時にも 春は必ずやってくる。

少女は純粋で素直で 心を温めてくれた。

http://www.youtube.com/watch?v=K7ATnyQneXY

村下孝蔵 「少女」

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年3月22日 (火)

会えたらいいね・・(492)  無計画停電のすごし方

計画停電が始まった頃 わが家がどのグループに所属するのか分からなかった。

というのは S市は①②④のグループに入っていて その後①②のどちらかは分かったが S市△△は飛び地もあって どちらに所属するか分からない。
市役所に問い合わせても 東電管轄で分からないと言うし 連絡先の東電営業所は電話に出ないし営業時間を過ぎたら 「本日の営業は終わりました」 と返ってくる。

その後 判明したので 停電を覚悟して準備しているのに 急に「中止になりましたー」 とアナウンス。
ほっとするけれど 力が抜けてしまった感じで 何も手につかない。
被災地を考えると 贅沢なのはわかっているけれど・・・。

無計画停電で落ち着かない時は 雑木林へ出かける。

いつもの広場へ出て ホトケノザが群生している筈・・の処へ行ったら おじいさんが鍬で丁寧に扱いでいる。
P1020034_2
「あら~~、おじさん ここの花どうしちゃったのォ~~」 と言うと 「畑に草が生えるから 早いとこ取んねーと」 と黙々と続けている。
「だって此処 持ち主がS社でおじさんの畑じゃないでしょ」 と言ったあと 去年のことを思い出した。 

そういえば この広場を整地して野球場にしていたのを 畑にボールが飛んでくるからと言って止めさせて 草っ原にしたら 虫が来ると苦情が出たそうだ (おじいさんもその一人らしい)

しばらく おじいさんの愚痴を聞いた。

「80歳で 去年 胃癌のため胃を三分の二取って 食うものも食えねえし ばあさんと二人で畑やったって 息子の給料の半分にもなりゃしない。息子だって畑なんかやりゃしないし 出荷したってスーパーが儲け過ぎで(売値の半分)種だの肥料だの買うと いくらにもなんねぇ・・・」  と嘆く。
「嫁だって 野菜を洗ってやりゃぁ食うけんど そうじゃなきゃスーパーで買ってくんだいね! 有機だ無農薬だってうるせーこと言うけんど そんなことで 手のない農家は店に出せるものなんか作れね!」 
「おじさんわかるよー、野菜の値段って 安すぎだと思うよ。風子もちょっと作ってみたけど 毎日がお天とさんや 虫との闘いだもんねー、それで諦めちゃったぁ」
「土地を売るったって 農家相手じゃないと売りも貸しも出来ないし・・・、どこの農家だってみんな止めちまってるよー。ホレ、あっちも こっちも・・・」 と 見晴らしの良い畑を指差す。
「だから 草が生えねーようにだけしてんだぁ」 と 小さな細い体で耕して続けている。

ホトケノザ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ・・・、やっと春を待って この広場でのびのび花開き始めたのに・・・、と思うけれど おじいさんの話を聞いていると わからないでもない。

いつの日か この広場も畑も 駅まで歩ける範囲なので 住宅地や工場になってしまうのかな~~と淋しくなる。
P1020036_2 P1020037_2
持ち主は大手S社だから・・・。

わが家の入り口の雑木林も相続で手放したと言うし 建て売28棟があっという間に売れた。
住民はみんな若い家族で 古い住宅地の風子達高齢者は 「この時代 買う方は不安はないのかしらね~~?」 と 思い切りの良さに感心している。

いろいろと 心が淋しくなるようなことばかりだけれど 残されたの野の花に慰められている。
P1020038_2 P1020040_2

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年3月19日 (土)

会えたらいいね・・(491)  点いたぁー!!

今日の 計画停電はmist6:20~10:00の予定だったが ・・・・、

深夜にテレビを見ていたら 「本日の停電は中止」 との会見だった。

一番嫌な時間帯、 夕食noodlebreadはそれまでに済まさなくては・・・と思っていたが 急に力が抜けてしまった。
それはそれで ラッキーsign01なことなのだけれど 急に何処かへ出かける気力もないので ネットをうろついていたら 単3電池と単2とは 高さが同じなので スペースを同じにすれば代用できると書いてあった。
(単2だけ買い置きが無くて 懐中電灯が使えなかった)

高校で 仕方なく化学も選択したが 試験が終わればそれで終了。
その時でさえチンプンカンだったのだから 今分かるはずも無い。
(うnn?? これは中学以下、小学校?)

時間が出来ても落ち着かず 本を読む気も起きないので 試してみようと思った。

一個だけ 単2があったので それと同じ幅まで単3に紙を巻いて 駄目元で懐中電灯に入れてみた。

P1020058 P1020057
スイッチを押してみる。

「点いたぁ~~flair!!」  いい年のおばさんが こんな事で喜んでいるのだ。
P1020056

そのうち 火花impactでも出ないかと心配になったが 確か熱量の少ないものは
大丈夫だと書いてあった気がする。
もう一度確かめようと思ったが うろうろネットサーフィンしてたので 戻れない。

明日の停電には とりあえず使えるかしら? と期待していたら
「明日も中止」 のお知らせが入った。

嬉しいのだけれど・・・、どの程度通用するか試せない。
いま使ってしまったら 単2と単3の容量が違うから 長持ちしないと思うので
もったいないし~~~。

結構 風子も生き残れるかも・・・? なんて 頬が緩んでくるhappy01

きっと このブログ見ながら みんな笑ってるのだろうな~~lovely。 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2011年3月17日 (木)

会えたらいいね・・(490)  こんな時に

計画停電が 今日は2回あった。
午前中の3時間は明るいので問題は無かったが 16:50~20:30は 覚悟しておかないといけない。

買いだめしないでくださいというけれど 買いだめどころか~~・・・・。
うっかり・・・・、というか 電池はあるので慌てることも無いと思っていた。
いざ懐中電灯を出してみたら単2が必要で 買い置きは単2だけが無かった~~!

一人でのんびり育っているので ひとりでこつこつ努力は苦にならないが どうも生存競争には遅れをとってしまう。
だから 今回も何にも買いに行かなかったので 気がついた時はスーパーの棚は空っぽだった。

さあ、どうするか~~?
小さな懐中電灯はあるので 家の中を歩くには問題は無いが 3時間をどう過ごすかが問題で 寝るには早いし・・・・。

嬉しいことに ろうそくだけは売るほどある。
でも 地震があるかもしれないし 炎は怖い!
自分の部屋に閉じこもり 三面鏡の前に オーブンの鉄皿を置き キャンドルスタンドをセットする。三面に炎が映り 幻想的で明るくて 絵本は読める。
P1020049

用心にペットボトルに水を入れて 部屋から出なければOK。

もう少し明るいほうがいいので 木製椅子の上に小さなキャンドルを置いて 後ろに鏡を置いてみる。
P1020051

本棚を見たら 俊明さんの本が目に付いた。
そういえば 福島、三春(船引)の蓮笑庵はどうなっているのかしら・・・、と思ったが 少し建物に損傷はあったけれど無事だったようだ。

何年か前に蓮笑庵を訪ねて まだお元気だった俊明さんとお話したり奥様におもてなしを頂いた楽しい思い出がある。
(風子が特別ではなく 誰でも訪問者を歓迎してくださるらしい)

小さな絵と 本を買ってきた。

こんな時だから 無断掲載しても 俊明さんはあの世で笑って許してくださることと・・。
俊めいがたり「今を歩く」 から お借りしました。
Img261 Img257 Img260 Img262_2 Img263_2
風子の一番好きなページ
Img258

こんな時に電力使って ごめんなさい。


 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2011年3月13日 (日)

会えたらいいね・・(489) 風子の場合

その日は 通院日で日本橋のクリニックへ2時30分に到着した。

採血を済ませ 腹部エコー検査のためベッドに横になり 「ハイ、お腹を膨らませて・・・・、息を止めて・・・、小さく息をして・・」 などと もう何回も経験しているので 検査技師さんと軽口を言いながら それを繰り返していたが 何だかベッドが揺れる。

「地震かも・・・?」 「そうみたいですね・・」 「直ぐ止むでしょう・・」  「何だか揺れが大きくなってきましたね~~」 エコーの手を休める。

「やっぱり 着衣したほうが好いかしら・・・・?」 「そうですね、一応着ておいたほうが好いかも?」 「靴もはいたほうが好いかしらね? 地震の時は履物が大事って言いますもんね!」 
急いで お腹のゼリーをふき取って 着衣し 靴を履く時はかなりの揺れで 手足に不都合ありで 上手く足が入っていかない。
やっと紐を結んで立ち上がった時は 壁に摑まらなければ立って居られなかった。
エコーの機械もぐらぐらと前に後ろに滑っている。

受付の若い女性が携帯でいろいろ調べては 「東京は震度5強です。交通機関もストップのようです」
「治まったようですね・・・、アッ、また・・・、しばらく外に出ないほうが・・・、このビルは大丈夫です!しっかりしてますから」
ビルのオーナーさんらしき方も出てきて 大丈夫だといっている。

診察室から担当医も出てきて うろうろ。 
「風子さん帰れますか?」   「6時から読売ホールで講演会がありますから その間に食事でもして時間を潰します。だって先生・・、朝から絶食ですから 揺れなくてもふらふらです」
検査の結果は数値も良く 10年を越すお付き合いなので冗談を言ってルンルン気分で 外へ出てみたら オフィス街なのでスーツ姿やコックさんが出てきて固まっている。

P1020026_2

薬を戴きに東京駅八重洲北口の薬局へ向かうと 黄色いロープが張られて入れない。
「どうしたんですかぁ?」 「あ~~!上からガラスが落ちてきますから気をつけて!」
落下したガラスを掃いてダンボールへ集めている。
P1020027

薬を受け取って出ようとしたら 「あぶない! 信号が変わるまでこの中に居て 変わったら急いで渡って下さい」と。

東京駅構内のテレビ前の人の間をくぐって 震災の様子を改めて知った。
余りの悲惨な状態に身震いしたが 6時からの講演会は9時に終わるから その頃は再開するだろうと高を括って 有楽町まで歩いてビッグカメラ(元そごう)につくと閉鎖。
同じ建物内の「ホールの講演会は?」 と訪ねると 「中止です!」 事も無げにガードマンが答える。

さて困った。 電車が動くまでどうしよう。 とりあえず何か食べないと・・、とあちこち選んでいたら 時間ばかり過ぎて暗くなってきた。
交番前は 歩いて帰ろうとする人の道案内で おまわりさんも忙しい。
風子のような方向音痴には話しても分からないだろう・・という顔で そっけなく教える。
「とりあえず新宿までで良いんですが・・・」 といったが 「遠いですよー、」 と顔を見てこのおばさんでは無理!と思ったようだ。

暗くなって ビル街もどこがどこだか分からない。お堀があるから多分こっち・・、と歩いていくと どうも様子が違っていて また取って返すと 有楽町に戻ってきた。

レストランも珈琲店も 頭の回転の早い人が占領している。
あちこちのビルを覗いて歩いて 良さそうな新有楽町ビルに入ってみた。
通路にはブルーシートが敷かれて 大勢の人が腰を下ろし寝転び凄い光景だった。
P1020031

携帯はまったく通じない。電池が心細くなる。公衆電話は長蛇の列。
びっくりした。急にビル内のdocomoショップが何十台もの充電器を並べ始めたのだ。
風子も使わせていただいた。
諦めていたら 息子から電話が入った。充電器に繋いだままなので その場で話をする。
「大丈夫、でも 検査で朝から何も食べてないし コンビにもないし・・・、ぺこぺこ・・・、」
とりあえず電話を切った。

「あの・・・、お話が聞こえてしまったんですが よろしければパンがひとつ有りますから如何ですか?」 と OLさんだった。
「ごめんなさい、繋がっていてここから離れられないので お耳に入れてしまって・・、有難うございます。大丈夫ですから・・・せっかく買われたんですからご自分で・・・」
「半分こしましょ?」 こんな時に なんて響きの好い言葉をお話できるのかしら・・・と。
お心遣いに感謝して 遠慮させていただいた。

それだけで 嬉しかった。

観念して居直って どっとシートに腰を下ろすと一気に疲れが出てきた。
そのうち 大きなダンボールがいくつも運ばれて↓を配ってくださった。
P1020032
周りの方を見ると 半分に折って下に敷き その半分で包まっている。
ここで朝を迎えるのか・・・・、と思ったら ちょっとサバイバル気分が起きてきた。
docomoのスタッフが ホカロンをお使いくださいと。
P1020033
そして 紙コップに 「お水だけですみませんが・・・」 とすまなそうな笑顔で手渡してしてくださった。

背中に貼ってバッグを枕に保温シートに包まって横になると 「このままでも好いかな・・・」 と 急いで帰る必要の無い身分としては パンのOLさん、docomoのスタッフさん ビルの危機管理(多分?)の手配の方々の温かな心遣いが 硬いコンクリートの上の体を暖かくし幸せな気分になっていた。

11時頃から ビル内の交通機関が再開したと放送があり 三々五々帰って行った。
帰る方法は見つかったけれど 慌てて出ても電車は待つだろうし混んでいる。
朝までここでも好いかな~~とうつらうつらしながら考えていたが 人が減っていき心細くなって 立ち上がった。
勤務地から車で帰れた息子が起きて待っていてくれ 自宅駅まで迎えにきてくれたが 家に着いたのは 午前2時近くだった。

今朝 仙台転勤当時から40年近い付き合いの友人に連絡したら 姪御さんの相馬の家が流されて 車に子供二人乗せて船岡の実家に逃げてきたという。
「T子は若い時に連れ合いを亡くし苦労して まだ新しい家だったのよ・・・」 と 残念がる友人に返す言葉がなかった。

被災地の報道を見ていると 風子の場合は比べ物にならない小さな事だったが それぞれの方たちの行為が胸に熱く響き嬉しく 自分は何が出来るだろう・・・と考えている。

 

 

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2011年3月10日 (木)

会えたらいいね・・(488) 春なのに・・・。

「泣いても笑っても 今日がいちばん好い日」

「今日という日は一番新しい日なんだから くよくよしていたらもったいないよ。」

などと 人には借りてきたような言葉を投げかけていた自分が すっかり深みにはまって落ち込んでいるのだからどうしようもない。

雑木林を歩く元気もなく 庭を眺めていると 確実に春は始まっている。

気が滅入っている時は集中力もなく 本を読んでも頭に入ってこないので 何かに夢中になっていないと余計に考え込んで這い出られなくなってしまう。

仕方なく 顔を覗かせ始めた草とりを始めたが やっと春を待って芽生えた小さな命・・・、と思うと可愛そうな気がして躊躇してしまう。

P1010995 日当たりの良い場所にはもうホトケノザが花をつけ チューリップやビオラに競って居場所を確保しているのを見ると やはり そっとここに・・と目をつぶってしまうので 草だらけの庭になってしまうが結構気に入っているから仕方が無い。






去年植えたままに放っておいたチューリップが 窮屈そうにいっせいに芽を出している。
どれだけ花をつけてくれるだろうか?
誰の手を借りなくても 褒められることを期待してでもなく 自分の役目を果たして 自然ってすごいな^~と 座り込んで頭をなでてみる。
P1010996

お正月に向けて植えた葉牡丹が 色の無い庭を華やかにしてくれているが 暖かくなるのを待って背が伸び黄色い花を咲かせて (一粒で二度美味しいアーモンドキャラメル?ではないが)三度楽しませてくれる。
P1020005

チューリップは 咲けばもちろん喜びは何倍にもなるが この時期に 立ち雛のように蕾を丸く包んでいる姿が慎ましやかで愛おしい。
P1010997
わが家のクリスマスローズは 晩生でいつも春を待たないと花をつけず 今になって白とピンクが20余り咲いているが どうしても白は俯いていてカメラ目線にはなってくれない。

P1020006
散歩の途中 「100円入れてご自由にお持ちください」 という張り紙につられ どんな花かも分からずに求めてきた「ラビス」が 米粒のような小さな白い花を咲かせていた。
控えめで質素な花だが 風子好みで嬉しくなってしまった。
P1020008
ビオラも冬を耐えて咲き続け これからが楽しみ。
P1020003
今日は冬に戻ったような冷たい風が吹いて凍えているが 散歩も目薬持参でマスクでは格好わるいな~~と 迷っている。

先日 誰かの真似をして キャベツの芯を浸しておいたら 見事に葉が出てきた。
野菜のことは分からないけれど これから巻いてキャベツになるのだろうか・・・?
それとも 花が咲くのだろうか・・・? と楽しみにしている。
P1020021

花や草と付き合っていると 「うつになってる場合でなないのだ!」 と思うのだが・・・。  

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2011年3月 1日 (火)

会えたらいいね・・(487)  (ゆう)うつ・・・?

朝から肌寒く降りそうな気配が 心を ひとしお重くしている。

何がどう と取り立てて言うことではないが 
ひとつの言動が許せなくて 考え方はいろいろ有るのだから・・・・、と自分に言ってみるのだが  こだわり始めると 逆に自分を閉じ込めてしまっている。

最近よく聞く 老人性うつなのだろうか。

最近は ひとつ歳を重ねただけで 先々の事を考えてしまう。
あの絵もこの絵も要らない、と潰してみたり 写真を捨てててみたり・・・。 

天袋に重ねて積まれている掛け軸は よくもまあ・・、と 夢中になって創っていた頃を 思い出す。
本紙を書家に描いて頂いたものは 練習させていただいた事に感謝して 何幅かはお返しさせていただいたが それでも自分で描いたものなど含めるとかなりある。

子供たちだって 掛け軸となると欲しいなどと思わないだろうし・・・。

P10404521 何年か前 友人の喫茶店で お雛様の掛け軸展をさせて頂いた。

書家でも画家でもないので 売るなどとんでもない事とは思っていたが
友人たちは買ってくれた。
遠い国からみえたお客様へ日本のお土産にしていただいたり お雛様を飾る場所がなく娘に買ってあげられなかったので   掛け軸なら狭いアパートでも飾れるから・・・・と。

先日 友人の喫茶店へ行ったら お店に掛けてくれてあった。
そして ブログにも載せてくれていた。

恥ずかしくて 見ぬ振りをしてお礼も言わずに 珈琲を頂いてきたけれど 嬉しかった。
母の縮緬の着物の残り切れで作ったので 懐かしい。

その頃は 記念に写真に残しておこうなどと考えても見なかったので手元に残っていないが 軸がお嫁に行った先はどうなっているのだろうか・・・、と思っている。

Img_1556_11 我が家には 売れ残ったお雛様の軸が押入れの隅に すまなそうに縮こまっていたので 
伸ばして 掛けてみた。
  

Img_1600_8 そのうち 残っているものにも 春の暖かな日の目を当ててあげなければ・・・とは思うが
持ち物はなるべく少なくしておかなくては・・・と思う気持ちが交差して 複雑な気持ちになっている。

こんな時は 樹に囲まれていたい。

| | コメント (17) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »