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2010年7月31日 (土)

会えたらいいね・・(419) 整理 その① 歩けない靴

異常な暑さが続くせいか さすがの風子も体調に不安を感じている。

友人は「その時はその時よー、残ったものが何とかするわよ」 というけれど 残されたものが整理するという事の大変さは 身を持って体験しているので 少しでも整理しやすいようにしておかなくては・・・と思うのだ。

父が亡くなった時も 年老いた母一人に任せられず 通いで整理して捨てた。
その後 母が逝った後は もっと大変だった。
かなり整理整頓、始末の良い母だったが いつまでもそのままに放っておく事もできないので 何年か後に整理を始めた。
母は母なりに 父との思い出を捨てられなかったのだろう。
こっそり父のものを いくつもの茶箱や押入れに仕舞い込んであったので 空っぽにして空き家にするために 日参しては 5,6袋の塵を持ち帰った。 (住人ではないので朝の塵収集にだせないから 持ち帰ってはわが家の塵として出す)
大型塵は 別ルートでシールを買って貼り 回収に来てもらった。

かれこれ一ヶ月近く これに費やした。
風子がする以外 誰もする人間はいなかったから・・・。

最近 熱中症で 「お年寄りが・・、老人が・・・」 としきりに報道されると  急に不安になり 整理をしなくては・・・とあちこち捨てるものを考えて 出しては広げてみるが捨てられず 仕舞いなおす繰り返し。
時々 虫干しをしているようなものだ。

とりあえず 下駄箱の整理。
もうこの足では 普通の靴を履いては歩けないと思っていても 新品だったり お気に入りのものは 「いつか・・・」 と宛てもない希望に しがみついている。
捨てたら 下駄箱もすっきりするだろうと思い切って処分することにした。

洋服に合わせて探した靴、結婚式のお呼ばれに新調した靴・・、新品同様な物だけ残してあったのだけれど リサイクルに持っていくのも面倒だし かといって貰ってくれる友人も心当たりはないので 「燃やさない塵」 に出す事にした。P1000131

家人の靴も 10足ほど整理するように出してみたが スーツ用の黒靴なのに 残しておくのだそうだ。 年金生活も侘しいので もしやスーツを着て出稼ぎでも・・? と考えているのかと ひとりで笑ってしまった。
それとも 老いを自覚していないのか まだまだ老後の老後を考えてないようだ。

残った靴を眺めていると 色気も何もなく 歩く事優先のウォーキングシューズばかり。
とりあえず 歩けるだけ幸せ! と 空間のできた下駄箱を眺めている。

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2010年7月26日 (月)

会えたらいいね・・(418)  おばさん青春に帰る。

「尾藤イサオのコンサート 行かない?」 と 突然のお誘いに 「えっ? まだ歌ってたの?」 と一瞬途惑ったが 二つ返事でOKした。

風子は青春時代は 新宿に住んでいたので 新宿南口、甲州街道沿いの、丁度、明治通りとの角にあった「新宿アシベ」の前を良く通った。
入り口には出演者の名前が書かれいて よく見かけたのを憶えている。
少し不良っぽい魅力があって 一度覗いてみたいと思いながらも 厳しい父の目を掠めて行く事は出来なかった。

八枚はぎや全円で くるっと廻るとすそがパーッと広がるスカートに ピンヒールのハイヒールを履いて行ってみたかったが とうとう一度も叶わないまま この年になってしまっていた。

風子の遊びといったら 歌舞伎町の歌声喫茶「カチューシャ」で ロシア民謡や唱歌、山の歌を歌うのが精々で 休日には夜行列車でハイキングや山に行く事を楽しみにして 新宿という街に住みながら ほとんど街では遊ばなかった。Bitopic2 





その憧れだったジャズ喫茶のロカビリー歌手が おじさんになって目の前に現れた。

(実物は 別人かと?)











お芝居や映画にも出ているから 初めてということはないが S18年生まれというのに 彼は 若くてエネルギッシュだった。
 
悲しき願い http://www.youtube.com/watch?v=-f4778Fz0XM

Elvisメドレー、 F.Shinatraメドレー 、長女の桃子さんとポップスメドレー。

滴り落ちる汗が ライトをあびて動くたびに光って飛び散る。
シャツは 絞るほどの汗で ネクタイも解けなくなって 後ろへ振り払い 
ステップも 若い人顔負けの動きだ。
ロカビリー特有の あのマイクを振りかざすスタイルも スムーズ。
ダンベルやストレッチ、空手も初めて 体調管理には万全を期しているようで 
「上手には出来ないから 一生懸命するだけ」 と 満席の観客を巻き込んで 楽しませてくれた。
「一生懸命」 という事が 今でも満席のお客さんを熱くさせるわけで ぽっと出のアイドルとは違うと・・・。
深々と頭を下げる彼の目に光るものが溢れ お礼の言葉は震えていた。

水原弘の黒い花びら、黄昏のビギンは ご本人とは違うがハスキーな声でしみじみと聴かせてくれた。

あしたのジョー  http://www.youtube.com/watch?v=v93YzMvPtuc&feature=related

美しき狼     http://www.youtube.com/watch?v=OeROVeyzyyI

思ったより小柄で えっ? 足がこんなに短かったの?。 裕次郎をのぞけば この時代のヒーローはみんなこんなだったのかもしれない。

会場の熱気から離れ 駅に降りたら 雷と豪雨で駅前は川になっていて 傘は持っていたが歩ける状態ではないので タクシーに20分並んで帰ってきた。

暑い夜のひと時を 青春に帰って楽しみ 興奮で眠れないかな~~と思ったが 天空に滞っていた雨が思い切り降ったせいか 久しぶりの涼風に知らぬ間に眠りについていた。

たまには バラードばかりではなく 強烈なパンチが効いた歌も ストレス解消には良いもので 癖になりそうだ。

誘ってくれた友人は 翌日は 「高橋真梨子コンサート」 だそうで それもまた好いなー、と 遊ぶ事ばかり考えている。

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2010年7月24日 (土)

会えたらいいね・・(417) やっと オルセー美術館展

この暑さと人混みがいやで オルセー美術館展は敬遠していたけれど 21日は田端の東洋医学研究所への通院日。

ふと気がついた。
田端から一駅で西日暮里へ出れば 千代田線で乃木坂へ簡単に行ける。
新美術館へは 六本木を使わずに ここからなら強烈な太陽を浴びる距離も少ないので
最近は この方法を利用している。

診察も早めに終わって 田端から上野方面の到着した電車に乗り込んだ。
あれ~~、西日暮里は通過してしまったではないか!
そうだった、快速は停車しない事を忘れていた。
各駅で いく駅か戻って千代田線に・・・。

この暑さにまして いつもなら空いている時間帯だったのに そこそこ人が出ているものの待つことも無く すんなり入れた。

歩くだけなら一万歩は歩けるのに どうして美術館は疲れるのか 最近気がついた。
それは のろのろと立ち止まるので 人並み以上の体重が足に乗っている時間が長いからで 目的の絵を観る頃には 足が持たなくなる。

それで 前もって観たい絵を決めておいて 其処まではさっさと横目で見る程度に通過して 気になった絵だけもう一度ゆっくり観る。

今回は 「ドニ」 
画集では観ているが 色が独特で 実物はどんな色をしているのか見たかった。
「ある一定の秩序のもとに集められた色彩で覆われた平面とする」というドニの有名な言葉があるそうだが なるほどな~~と。

Img249s
(せっかく買ってきたのに 大きすぎて スキャンしたら肝心な左右が切れてしまい SがFになってしまった)

絵の理屈は分からないので 単なる 色が好き とか 構図が好き で観ているので 「ドニの木々の中の行列」 は 色もSのキャンバスに描かれた構図も 行った甲斐があった。
出口まで行って もう一度戻って 見直して来た。

あれだけの作品を見て回って 30分かからなかったので 帰りの足も苦痛にはならずに済んだ。

涼しい日があったら  スーラの港を描いた絵も見たいし もう一度行って見ようかと思っている。

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2010年7月18日 (日)

会えたらいいね・・(416)  雑木林ウォーキング④

「雨になりそうですから 雨具を用意してくださいね」 やかつスタッフKさんからの電話。
「手足がご存知のように不都合有りですので ご迷惑おかけすると・・・」 と風子。

4月から始まった「秩父の雑木林ウォーキングと秩父札所巡り」 に参加して 今回が最終日。

前回までは “手足に不都合有り” でも 注意して歩けば問題がなかったが 今回はいつもとちょっと様子が違うので 自分が辛いということだけなら好きな雑木林を歩けるのだから我慢できるが ご迷惑をかけてはいけないと言う気持ちばかり先にたつ。

「大丈夫ですよ! 雨が降ったら 雑木林は安全コースにしますから 参加してください」

そう言ってくださるなら 行くだけ行って みなさんが歩いている間 センターがある森の中でひとりうろうろしてして花や樹を眺めていればいいかぁ・・・、と 参加した。P1000072
(ここから 森の中に入っていく)

今日は 葉の色と形の違いについてがテーマ。

色のついた小さなカードを渡され その色の葉を見つけるのだが 本当にひとつとして同じ色はない。今まで葉の色は多少の違いはあっても 緑で括ってきたが 改めて自然の不思議に感心する。

さて その色は何色?と言われると かなり日本の伝統色に興味があった筈の風子も 見分けがつかない。

自然の色は 洋より和の やはり伝統色のほうが合っているように思う。 

次は 葉の形。
シルエットをプリントした紙と見比べながら 似た形を探す。
それは桑の葉だけれど 葉は同じ形と見てきたのに 輪郭の凹凸が其々微妙に違っていて 若い葉ほど刻みがはっきりして 成長して古くなっていくと 丸葉になっている。

「人間と同じだねー! 年をとると まあるくなるもんね!」 ・・・・??そうではない誰かが こころに中で にやりと笑う。

所々 玉紫陽花の開花具合を気にしながら・・・。

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(蕾 )
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((外側が弾けて 古代紫の小さな蕾が)
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(まだまだ この紫色が白く花開くのは先のことのようだ)

木に戻って 葉が何故そういう形をしているのか? 棘があったり 葉の裏がざらついているのか?
生き抜くための棘 樹に巻きついて成長するツタの葉のざらつき 人間の及ばない自然界の知恵に 小学生のように納得している。

樹の名前が憶えられなくて 高校の生物の先生に 「風子君、一日一つ憶えたら 一生に何本覚えられる?」 と言われた言葉を思い出すが 今は 憶える以前の忘却のの日々だ。

葉の形、色、茎のつき方、そして幹の肌具合。
例えば コナラの葉は葉の根元が2,3ミリあるが ミズナラはそれが無くて直接枝から出ているなど それぞれの特徴を見て 同じ葉の形をしていても見分けていく方法が有るようだが もう今となっては・・・。

所々 森の縁はマント植物(低木やつる性の植物)で覆われ 森林への直射日光や強風の侵入を防いでいるという群落に出会う。
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お昼は お弁当ではなくて 若いスタッフが用意してくれた 「冷汁うどん」を 森の村役場で取った。

雨具を着用しての出発も 途中からは薄日もさしきたので 脱ぐと 木々を抜けた風がびっしょり汗で濡れた体をひんやりと冷やしてくれる。

雨でぬかった山道もアップダウンの少ない道にコース変更で 安全を計ってくれるスタッフの細かい心遣いにいつも感謝する。

P1000087 春には まだ芽がでたばかりのキヌタソウやナツトウダイも花をつけ 
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蛇のようなテンナンショウも実になって もうしばらくすると真っ赤な不気味な装いになる。
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先月は白い花だったミツバウツギも種に。

同じ森の中を歩いていると 一ヶ月ごとに草花や木々の変化に気がつき 都会では味わえない小さな変化にも敏感に反応できてくるように思える。

夕日は雲に覆われて見ることが出来なかったが スタッフ考案の糠袋の入った浴槽につかり 「明日は みんなピカピカのお肌かもね!」 と期待して木のベッドに横になる。

10時にはセンターの灯りはすべて消え 真っ暗な部屋は 聞こえるのは時々落ちる雨音だけ。

明日の秩父札所巡りも いよいよ残すところ4ヶ寺で結願となる。
無事歩き通せるか 不安を抱えながら最終日の眠りに・・・・・。

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2010年7月11日 (日)

会えたらいいね・・(415)  千々に思いは乱れて?

家の中に居ると 一つの事から頭が離れない。

やっと歩けるようになったので 二週間早めて予約を入れてもらった。
良くなったから受診するというのも可笑しな話だけれど 老人病院で常連さんの姿が見えないと 「今日は来てないから具合が悪いのだろう」 という笑い話と同じで 実際歩けない時は 電車を乗り換えての通院は辛いものがある。

こちらからお願いして 受診前にレントゲンを撮って頂いた。
待ち時間2時間では 患者自ら効率よく動かないと 二度手間になってしまうのは目に見えている。

呼ばれて診察室に入り 事の経過を間違えないよう 手帳を見ながら説明した。
いつもと違う痛みは 「打撲によって外側に出る内出血が膝の中へ入ってしまったからでしょう」 とのこと。
「それより これでは人工関節にする状態ですねー、リウマチだけでなく経年変化もありますからー。よく歩けますねー」 と言う。
「痛みが有るのが普通の生活ですから慣れています。 今回は異常でしたので・・・」 と答えたものの 思わず涙が出てしまった。

「あ・・・、やっと痛みを我慢している事が分かってもらえた。」 と言う事が子供のように嬉しかった。
家族だって 「痛い」 というと 「痛いというな!」 と言うので口にはしない。
大きな鍋やフライパンは扱うのが辛いので 大きな音を立てて流しで扱うと「静かにやれ!」 という。
黙っていれば 痛くないと見なされる。

好きな事をしている以外は いつも機嫌が悪いので 自分でも勝手な人間だとは思っているが そういう我が侭な持病なのだ。
担当医ですら 「楽しい事だけしていなさい」 と言ってくれるのだから・・。

いつも現実から逃げて 森の散歩や旅に出ていると 痛みを忘れている。
もしかして 本当は痛くないのかもしれない・・、と思ってしまうことも有る。P1000037 P1000042

P1000039昨日も 久しぶりの青空で暑いだろうなー と思いながらも 木陰で本を読みに出かけた。

同じような人が何人も居て 思いは同じなんだろうなーと 束の間の開放感を味わって来た。

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とは言っても ぐるりと一周したくなる。

P1000056 池の噴水も涼しげに・・・、日曜日とあって 子供と興じる若いパパに 時代が変った事を再確認させられる。
風子の子育て時代は 休みは家庭サービスなどなく すべて家人の趣味に使っても文句を言えなかった。

来月は 整形のイケメン先生の人工関節置き換え手術の説明を受けることに予約してきたが 歩けるのだから手術する気は全く無い。
けれど ちょっと痛いのを我慢すれば 2,3週間は三食付で家から開放され 今より楽に野山を歩けるなら それも有りかな~~?と 心は揺れている。

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2010年7月 6日 (火)

会えたらいいね・・(414) 何も出来ない・・・。

先日二度目の転倒で傷めた膝の快復が遅く いらだっている。

家の中に居ても 暑いだけで何もする気が起きない。
こんな時は 雑木林でも歩いて汗を流しシャワーでも浴びれば元気が出るのだけれど・・。
近くの雑木林は 道はぬかるんで滑りそうだし 中に入れば樹が繁りすぎて見通しが悪く いくら風子でも 夜目遠目傘の内で 変質者も居る事だし恐い気がする。

空気だけでも・・・・と 先日 我慢できなくて 歩きに出かけてみた。
いつも行く彩の森公園は日当たりの良い場所が多いので避けて 自衛隊入間基地を挟んで北側にある稲荷山公園に行く事にした。

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両方とも 米軍ジョンソン基地の変換後できたそうだが ここは元々米軍が公園にしていたところを放ってあったが 県が整備したそうだ。
彩の森公園の15haに比べて こちらは≒21haとかなり広いのだが 樹が鬱蒼としていて見渡せないので 何処までが公園なのか広さが感じられない。

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大樹が多く歩道でさえ 苔生しているのだから・・・・。
P1000028

桜の時期は賑わって人出も多いが 今の時期は僅かアジサイがぽつーんと幾株か有るくらいで 何にもない。

P1000027
静かで大人の雰囲気があって好きなのだが 歩道はアスファルト 芝生地はほとんどアップダウンがあるので 今の風子の足には向いていない。
仕方なく ぼちぼち硬い道を滑らないよう歩いてきた。

公園の北側に瀟洒な住宅地があって フェンスを越えれば家の庭の延長なようなもので いつも羨ましいなーと思って見ている。
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子供たちが裏木戸から出て来て 自宅の庭で遊ぶように虫かごをかけて走り回っているのだから。
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手すりにつかまりながら木道を降りて 愛宕神社へ。
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階段下でお参りは省略して またえっちらおっちらと昇って戻った。

少し緑の空気の中に居た事で気分転換にはなったが さすがの風子も今回の事では参っている。
日本橋の担当医は 「大体四頭筋がなくなってるからで 腿上げをするように、歩いて体重を軽くして」 と言うし リウマチ担当医は 「あまり使わないように」 とそればかり。

それは じーっとしていれば転ぶ事もないし痛くもないが 始まりかけている一番心配なことが進んでしまいそうな気がする今日この頃なのだ。

 

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