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2010年3月31日 (水)

会えたらいいね・・(391)  不良のお誘い

「もしもし・・・、起きてる? 不良しない?」 お隣の奥さまからの夜中の電話。

「起きてるわ・・、パジャマだけれど・・・」
「私もよー、裏のドア開けておくから・・・」 

こっそりドアを開けて お隣へ・・・・。20年以上も前のこと。

風子の住む団地は 戸建て住宅1000ほどの大手開発の住宅地。
ご近所付き合いは全く無く 初めて彼女にご挨拶した時は 「お上品な美しい方・・・・、やさしい言葉遣い この方なら仲良くなれそう」 と安堵した。

それもその筈 彼女はM越デパートの受付嬢で 背の高い美男のご主人とは職場結婚。
当時の受付嬢S市近辺の仲間と「美女会」 という冗談でしょ?というような会を作っていて 無関係な風子も 及ばずながら準会員に登録させていただいた。

お互いに息子は 偶然にも低能大学(息子は大学名を間違えるな!というけれど)の先輩後輩、共に190cm近い大男。
お隣はアメフトで活躍、わが愚息はお遊びのバレーボール。
二人でS市父母の会を作り S駅利用のイケメンはどちらかと譲り合って 楽しいお隣付き合いだった。

ご主人は単身赴任だったが  お届けものが山ほどあって 夜中の密会は ステーキに高級酒で デザートも豪華。
それが影響したのか お互いにふくよかに成り過ぎて 今度はお散歩を始めることにした。
公園につくと 「一休みしましょ!」 と 彼女はポケットにお菓子をしのばせてきて
「この一口が豚になるのよねー」 と言いながら・・・。

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それなのに 10年ほど前 古い家の建て替えは面倒だからと 高級住宅地O和泉学園に越してしまった。

その後も たまーにお会いするけれど お互いに年金生活。
先日も 「デートしましょう? 例の高層レストランで・・ね、着物にしましょうよ」 と。

N区役所の高層レストランで 遥かに聳える都心の高層ビルを眺めながら  
珈琲付き 1000円でおつりの来る豪華ランチ。

着物も 母の着物を如何に上手に作り変えたか お互いに自慢しあう。
彼女は お父様の紬を羽織に作り直して 風子は叔母から母への古着を着物に 羽織を帯に・・・。
「お互いに くびれが無くなって 着物が着易くなったわねー」 と 褒めあって。

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お互いに 薬の世話になりながら ドクターストップもその日は無視。 

また 近々不良することになっている。

主婦の不良なんて 可愛いもの。
20年前のように 夜中の密会は もう出来ないけれど。

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今日も 庭の花を眺めながら 毎日のように庭に出てフェンス越しに花の交換をしたり おしゃべりしていた頃を思い出している。




 

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2010年3月28日 (日)

会えたらいいね・・(390)  黄色い人参

やっと青空が見えて 外へ出てみる。
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めだかも無事冬越し出来て一安心したのに 外したままの蓋をそのままにしてしまったので 雨が入って水が溢れる寸前だった。
去年生まれた稚魚は 冬越しするのがやっとだったのか 成長しないまま小さいのは5ミリくらいだが 餌を指で揉んで与えると 一人前に一生懸命尾びれを振り振り食べている。
親の方には 暖かくなってきたので 産卵用のホテイアオイを入れたが これから卵チェックに忙しくなる。

最近 雑木林の散歩がてら 農家の無人販売で野菜を買う楽しみが増えた。
昨日は 雨が上がったので 暗くならないうちに急いで買いに行ったが もう何も無かったので 今日は早いうちにと出かけた。

わが家から往復で≒3000歩 散歩には足りないがちょうどよい距離で スーパーより新鮮だし有機なので気に入っている。

ところが今日もブロッコリーだけで お気に入りの菜はない。
仕方なく 農道沿いに歩いてきたら 隣の畑のご主人がいらしたので 菜の花があるか訊ねてみた。
「あるよ、いくらでも。好きなだけ持ってきな・・・。奥さん黄色い人参食べる?サラダにすると美味しいよ」 というので
「見たことはあるけれど 買ったこと無いから・・・」 というと 奥の畑から扱いで来てくれた。
「ほうれん草は?」 というので 「スーパーで買うけれど・・・、」 と。
「これ 縮みだから美味いんだよ。根っこも食べられるんだ」 と もう扱ぎ始めている。
「そうねー、縮みは 甘いわねー、霜がかかって甘くなるのね」 

そして 袋を探して 「泥の付いたのは 一緒に入れられないから・・・」 と独り言をつぶやきながら 二つに分けて入れてくれた。

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「代金を・・・」 と出したら 「それなら 今度からあげないよ! 夫婦二人で食べきれないから 持ってってもらったほうがいいんだよー」 と ブロッコリーまで入れてくれた。

嬉しいのだけれど 代金をとって頂いた方が こちらも有り難いんだけれどな~~、と思いながら 「今回はお言葉に甘えて・・・・」 とぶら下げて帰ってきた。

このところ 野菜に恵まれて 元気になったような気がする。
もしかして 美しくなったかも・・・・?  
そんなわけ無い無い! と誰かの声が聞こえた。

 

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2010年3月25日 (木)

会えたらいいね・・(389) 103歳になった鉄腕アトム

風子のネット友達に HNを「鉄腕トム」 と言う方が居る。

そんな事から 忘れていた「詩」 を思い出した。
初めて知ったのは 小室等さんのコンサートだった。

鉄腕アトムは言わずと知れた 谷川俊太郎さんの作詞だけれど その後「103歳になったアトム」 と題して 詩を書かれている。

谷川俊太郎さんも朗読をしてらっしゃるが 小室さんの朗読はご本人より好きだ。
朗読の後 「鉄腕アトム」 を歌われるが 元気の良いアトムではなく バラード風で郷愁をおびた小室節で実に好い。

百三歳になったアトム  谷川俊太郎 詩

人里離れた湖の岸辺でアトムは夕日を見ている
百三歳になったが顔は生れたときのままだ
鴉の群れがねぐらへ帰って行く

もう何度自分に問いかけたことだろう
ぼくには魂ってものがあるんだろうか
人並み以上の知性があるとしても
寅さんにだって負けないくらいの情があるとしても

いつだったかピーターパンに会ったとき言われた
きみおちんちんないんだって?
それって魂みたいなもの?
と問い返したらピーターは大笑いしたっけ

どこからかあの懐かしい主題歌が響いてくる
夕日ってきれいだなあとアトムは思う
だが気持ちはそれ以上どこへも行かない

ちょっとしたプログラムのバグなんだ多分
そう考えてアトムは両足のロケットを噴射して
夕日のかなたへと飛び立っていく
日本青年館を借りて 「学校ごっこ」 というおかしな学校があって 講師は蒼々たるメンバーで 今は無き筑紫哲也さんもそのお一人だった。
風子は 小室教室の生徒で フォークの歴史なるものに触れたのだが 実を言うと単なる小室さんの歌が聴けるかと席を置いただけで PPMもボブディランも興味がなかった。
小室さんの温かな眼差しと熱い講義に惹かれて 学校が閉校になるまで 通ってしまった。
最近は 時折ライブでお会いするだけになってしまったけれど 六紋銭09の他に お嬢さんのゆいさんと Lagniappe というユニットを組んで 親子の微笑ましい歌と会話で和ませていただいている。
今年のコンサートでもこの歌を聴いたけれど 決して若くは無い小室さんが歌われるから
103歳になったアトムの心境が身に沁みてくるのかもしれない。
            (映像と詩は しらたか的音楽塾ブログからお借りしました)

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2010年3月23日 (火)

会えたらいいね・・(387)  今日も散歩

今朝は 早く目が覚めた。 
心地よい目覚めだったので 寝すぎてしまったのかと 枕元の携帯を取ると まだ6時半だ。
7時半にセットしても起きられないのに 昨夜も床に就いたのはいつもと同じ2時で 今日は どうしたのだろう。
テレビのスイッチを入れて眺めていたが このままだと二度寝して また一日が短くなってしまいそうなので 起きてしまった。

そうだ 昨日お借りした20円を届けに行こう。
朝なら 新しい野菜もあるだろうし おじさんにお借りした理由をお話してこようと 家を出た。

見慣れた雑木林も やわらかな朝日に照らされて影をつくり 鳥のさえづりもなぜか新鮮に聴こえて来る。

Dscn4460 Dscn4461 やはり いつもの午後の日差しとは違っている。

おじさんを探したけれど どこにも見当たらない。
「おはようございまーす!!」 と声をかけても反応がない。仕方なく メモに理由を書いて20円を包んで ビンの中に入れた。

せっかくだから一回りして来ようと 広場へ出たら あれー? 富士山? 
今まで 気がついたことが無かった・・・。
Dscn4464 考えてみたら この原っぱではいつも下を向いて花ばかり探していた。

変電所を通って畑へ出ると 畑一面がムラサキに染まり レンゲには早いし・・・、と近づいたら ホトケノザが群生していた。
近くには ヒメオドリコソウも・・。 なあんだ 最初からここへ来れば良かったのだ。

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何度みても 一瞬頭をさげて通ってしまう 等身大の電気屋さんの看板。

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ゴルフ練習所は 朝早いというのに 満席。
15年前までは 日参したのに 今はクラブさえ握れない手になってしまった。
まあ、いいか~~、 出来たこともあったというだけで・・・、と通り過ぎたら 受付兼インストラクターSさんの姿が見えた。
「お久しぶりー!」 と声をかけようと思ったが 「誰だっけ?」 と言われるのも淋しいので通り過ぎた。

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風もなく昨日と同じ青い空に わが家の辛夷は満開になった。

 

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2010年3月21日 (日)

会えたらいいね・・(386)  雑木林散歩

やっと 足の調子が 正常とは言えないが普段に戻ってきた。

ここで無理をしてしまうと また悪くなってしまいそうで気になるが この青空と暖かな日差しに背をむけて 引きこもっているわけには行かない。
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先日の水溜りも 渡れるようになっているだろうし 少し距離を縮めればどうという事はない。
案の定 水溜りは昨夜の強風も手伝ったのか 綺麗に乾いて跡形も無かった。

今日は日曜日のせいか 散歩する男性と何人かすれ違ったけれど みな面白くもなさそうな顔をして歩いているのは何故だろう?
挨拶するでもなく 道を避けるでもない。 こちらが先に言わなければブスーっと立っているだけだ。
離れて歩いている犬がいるので どうしたのかと思ったら 飼い主はビニール袋を手に被せて 糞を枯葉で隠している。
始末の準備を持ち歩くのがいやなら せめてスコップで埋めるくらいの気遣いをしてほしい。
「あのね、 犬は自分で始末できないんだよ。 そんなご主人様を恥ずかしく思ってるかも」 とひとこと言いたかったけれど 風子って嫌味なおばさんだ! っと 思い直した。
そんなことを気にしていたら散歩も楽しくないから 草っ原へ向かった。
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ヒメオドリコソウやホトケノザが 群生しているはずが 最近はどんどん減っている。
除草剤でも撒いているのだろうか?
ちょっと淋しくなってきて 違う場所へ足を向けたら あったあった。
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道路脇だけれど 何メートルかに渉って見事に咲いていた。 ちょっと埃にまみれてはいるけれど 反対側の傾斜地には ムラサキの小さな花がいっぱいだ。
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ツルムラサキに似ているけれど 地に貼りついたように咲いていて蔓はない。

帰りがけに野菜を買いに寄ったら 菜の花とブロッコリーが残っていた。
200円なのだけれど小銭は180円しかない。お釣りも置いてないので 売り主を探したけれど見つからないので 180円置いてきた。
ビンの中を見て 「また やられた!」 と怒っているに違いない。明日の朝 届けに行こう。
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新鮮な菜の花は 湯がいて芥子酢味噌で和えたら 春の味がした。

雨戸をガタガタと風が揺すって 夕方から冷え込んでくるという天気予報が当たったが 桜の開花は いつ頃になるのだろう。

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2010年3月16日 (火)

会えたらいいね・・(385)  でも・・・、 歩きたい

夜半からの雨音に目が覚めて眠れなくなってしまった。
30分ずつのオフタイマーにしてテレビを眺めているが このままだと朝までこの繰り返しで 眠れそうにない。
夜明けには早いし その間が辛いので こっそり起き出して小さなグラスにワインを少々・・・、急いで床に就く。
いつのまにか眠りに就き 心地よい朝を迎えた。 
 
このところ 医師の制止もきかないで調子に乗って歩き過ぎたのか 膝がおかしかったが 今日は特別痛む。
雨上がりの暖かな日差しに 野の花が気になって心は逸るけれど 知人の 「野の花はまだ咲いてないと思えば・・・」 という気遣いのメールに 散歩は諦めて庭の春蘭の数を数えたり めだかを眺めたりしていたが 夕方になって何とか動けそうなので 近くだけ・・・、と出てみた。

昨夜来の大雨で雑木林に大きな水溜りが出来 夕日が木々の陰を落としている。
ここに桜の花びらでもひらひらと・・・、と 上を見渡しても まだ山桜は蕾さえ見えない。
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そうでなくても踏ん張りの効かないこの足では危なくて 長くは歩かない方が良さそうなので 帰ろうとしたらまた陶芸家に会ってしまった。

Dscn4401なにやら おままごとセットのようなものを創っている。
注文のミニお茶セットで これでお酒を呑むのだそうだ。
乾燥して 素焼き 本焼き となれば 2割方縮むし 直系3センチ弱になってしまうのでは?と思ったが それも有りか・・・、と乾かす前の削りを見ながら また愚痴を聞いてきた。  

いつにの間にか陽が落ちて 雑木林は真っ暗になってきた。 「車で送ろうと思ったら バッテリーが上がっちゃってるよー」 という。
どうやら 朝からキーを差し込んだままで ドアが開いて室内灯が付きっぱなしだったようだ。 
「じゃあ、歩いて風子さんの家の方から帰ろう」 ということで 真っ暗な林の中を 二人で帰ってきた。
雑木林は工房で 陶芸家の自宅は 風子の家と県道の反対側にあるのだ。
「一人で歩くと薄気味悪いけれど 今日は風子さんが居るから」 という。
風子は用心棒にもなれないし 二人だって恐い。

おじさんとおばさんが 大きな声で話しながら真っ暗な雑木林を歩いているなんて 誰が見たっておかしな光景だ。

さっきの水溜りだけが光って 樹の根に躓かないように歩くのが精一杯で 足の痛かったことは吹き飛んでいた。

足も気の持ちようだ・・・、と思ったが 玄関を開けた途端 上がり框を越えるのも辛かった。

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2010年3月13日 (土)

会えたらいいね・・(384)  ジャズライブ

最近 物忘れが進んでいる上に 考え事をしていることが多いせいか 注意散漫で同じ日に予定を重ねて入れてしまっている。

今日も 何ヶ月も前から分かっているライブなのに 手帳には 「読売ホール、講演会」と記入してある。しかも6時~で 8時から始まるライブに間に合うはずも無い。
申し込んで抽選に当たって その講演のために本まで買って準備していたので なんとか聴きたかったけれど・・・。

迷った結果 今の風子の心理状態にはジャズを聴いて気分転換の方が良いと思い それに 前回のライブは旅に出かけていて行けなかったので 律ちゃんとも会いたかった。

律ちゃん こと 遠藤律子さんはクラスメートの従妹で ICU在学中に クラシックからジャズピアニストへと転向して 3?年のベテランだ。

http://www.endoritsuco.com/

http://www.endoritsuco.com/blog/

今日は トリオ (Beは山口彰で風子は大ファン、Drは今回始めての井上尚彦 )

Dscn4384 律ちゃんは トークも面白い。どちらかというと親父ギャグが多いけれど 参加者も若い人は居ないので 結構受けている。

井上尚彦さんは Drは一番 ギャグも一番 あわせて二番だそうだ。
山ちゃんは すべてヨーヨーマならぬ マーマーヨ で 受けると 「マルガリータ!!」 と掛け声がかかり それは 後部がやや薄くなって 丸刈りだからだと思っている。
抱えているベースは 律ちゃんに言わせると バイオリンが大きくなって 抱えきれなくなったので下に立てて弾いているそうだ。

Dscn4375 風子が山ちゃんに始めて会ったのは 20年くらい前で それ以来トリオのベースは山ちゃんで 律ちゃんも信頼を置いている素晴らしいアーティストなのだ。

ジャズが特別好きなわけでも解っているわけでもないのに こういう場所に身をおくことは心地よく 今回は律ちゃんとも知っているクラスメートを誘って 同行してもらった。

早春賦のアレンジから始ったが リベルタンゴ、スカボロフェア、涙の乗車券、カリベ・・・と次々演奏されたのに 曲名も聞いても???で メロディーは分かっても 一致しないのだ。

Dscn4379 山ちゃんの 弦で奏でるテクニックは ボサノバ風で胸に沁みて 目を閉じて聴くと鼻の奥にキューンとこみ上げて来て この曲だけは覚えておこうと思ったのに曲名が分からない。
聞いたら 「obusession」 と書いてくれた。
この曲は覚えておかなくては・・・。

無口な山ちゃんと お見合いのようなぎこちない会話のあと 2部で 「テキーラ!!」 と盛り上がって その後 律ちゃんの爪が割れるほどの力強い演奏に感動して 帰ってきた。
とにかく 律ちゃんはすごいなー、といつも思う。

5月には 吉田和雄さんのDrで ボッサトリオの川越ライブがある。
山ちゃんに会えないのは 淋しいけれど ボサノバのリズムらしいので 行ってみようと思っている。

お近い方 いかがですか?

 

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2010年3月 9日 (火)

会えたらいいね・・(383) 季刊 銀花  終刊号

またひとつ 好きな季刊誌が 幕を閉じた。

いつも拝見している「林住記」 に 銀花が161号を持って 終わりになると書かれていて
びっくりした。
知らなかった・・・、やはりこの不況下で 購読者が減ってしまっていたのだろうか。

若い頃から馴染んでいた文化出版社から刊行されていることもあって 長いことファンだった。
45年に創刊されて 161号と言うことは 40年続いてきたことになる。
特別な本で 布、染め、織り、和紙 などの特集もあって 趣味を続けていく上でも参考になる記事が多く 毎号は買っていなかったけれど 本屋さんで覗くのが楽しみだった。

後になって欲しくなった本は 古本屋さんを回って探した。

掛け軸を作り始めた頃 書いていただいていた書だけでは物足りず 折込で入っている肉筆の絵を探して 同じ号を何冊も買ったりした。

印刷が当然な時代 肉筆で描かれた書や版画、絵は 求めるものにとっては貴重な作品だったが 逆にここで発表できたことで 埋もれた作家さんたちが日の目を見るチャンスであったかもしれない。
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佐藤勝彦氏の肉筆による絵を 縞木綿の古布で軸にしたが 大きさも小ぶりの軸にして もう十年以上も玄関に掛かっている。 (銀花24号、56号)

Img228_2 藤井克彦氏

東京桧原村の「廃墟に寝起きして 創作を続けていたが 「絵屋」「屯歩(とんぼ)」として 五日市を拠点に 活動を続けているようだ。

版画 

(銀花 80号) 

Img229 藤井克彦氏

肉筆画で 和紙に掛かれているが 裏まで染料が染み出て
独特な絵になっている。

(銀花 80号)

二枚とも 強烈な作品で
軸創する布を考えてみたが
なかなか 思うように布合わせが出来ず 考えているうちに 今日に至ってしまっている。

今は軸創も出来なくなってしまったが 二枚ともB5位の大きさなので 前掲のように小さく創れば 手に負えるかも知れないと 望みは捨てていない。

林住記の 森生さんに教えていただいて 最終号を求めに 本屋さんへ慌てて出かけた。

毎号定期購読できなかったお詫びに せめて・・・と。

 

                               最後のページに 

Img233_2 「忍冬」 「金銀花」 とも書く花の名を雑誌名に冠し 続けてきた歩みにひと区切りをつけることになりました。最後に挿入した”散華”のひとひらが 読者の皆さまの心深くに届けられる事を願ってやみません。

というご挨拶と一緒に 3種類の散華が綴じ込みになっていた。

風子は迷ったけれど 三冊買うわけにも行かないので
井崎正治氏の 「私の輪」 を選んだ。

これは 肉筆ではなく美術印刷となっていた。

本屋さんで立ち読みしていた楽しみがまたひとつ減ってしまった。

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2010年3月 6日 (土)

会えたらいいね・・(382) ぶらり東京駅から~近代美術館

一昨昨日 東洋医学研究所へ行ったばかりなのに 昨日は日本橋のクリニック。

エコーを撮るので 朝食抜きで出かけた。
相変わらず笑顔でやさしい対応のK先生は 検査の結果を説明しながら 次回の検診を約束させるという なかなかの営業上手なのだ。
癌になるのを早めにチェックしたほうが良いから・・、というのが理由。
(去年は 「20年間は K癌 にはならないでしょう」 と言ったのに・・・)

早稲田にあるクリニックの所長をなさっていた頃は 胃カメラや 首のエコー(血流を見る)を勧めていたのに 日本橋へ開業してからは機械がないので もう2年も胃カメラを口にしない。
患者よりも経営に頭が行っているらしく 受付にはご自分が関わっているサプリがずらりと並んでいる。
病院を変えたいのだが 10年を越えるデーターがあるので続けている。

来月の予約をして 今日の次の目的は 竹橋にある近代美術館の「小野竹喬展」

東京駅を抜けて 噴水広場の前の大手門から皇居東御苑を横切って 乾門・・・、と思ったら 月、金 は休みで 仕方なくお堀端を排気ガスにまみれて歩くことになった。Dscn4339
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東京銀行協会ビルは ルネッサンスの赤煉瓦の建物に高層ビルをつけてしまって違和感があるけれど (かさぶた建築と言われるらしい) 残っているだけいいか・・・? と 通り
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過ぎ 首の汚れた白鳥を横目に 気象庁から曲がって 平川門手前で 一休み。

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毎日新聞社から左に折れて 近代美術館の「小野竹喬展」へ。
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上着も脱いで半袖になりたい陽気に 皆さんどちらかへお出かけなのか それとも人気がないのか ひと気は少ない。
朝から何も食べていないので まず2階のレストランへ・・・・。
御苑を眺めながら優雅にちょっと贅沢に・・・、と思ったのに 「お待ちください」 と言ったまま 一人でセットから会計まで走り回っていて いつまで待ってもお水すら出てこない。
きっと 急に暖かくなったので スタッフが間に合わなかったのか・・、とこっそり退散した。

会場は 空いていてゆっくり立ち止まって見られる。
色が素晴らしい。透き通るようだ。今は 洋画のような色使いや構図も当たり前だけれど この当時でこんなふうに描くなんて凄い!晩年の絵なのに子供の絵のように清んでいる。
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何十年か前 絵には全く興味の無い頃に 山口華陽の展覧会で 動物が綺麗な色彩で描かれているの見て 岩絵の具の美しさに驚いた。
それとはまた違うけれど 新しい発見だった。

いい絵を見て 家に帰って自分の絵を見たら 当然ながらがっくり来て 意欲がなくなってしまった。
普通は 「さあ、頑張ろう!」 となるのかも?

東京駅から竹橋までは 意外と近くて ≒3500歩。
それなのに 足が動かないのは 美術館の中で歩き回ったせいだろうか。
引きこもりの一日だった。

☆ 絵は 奥の細道句抄絵 (絵葉書から)
        「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」  芭蕉

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2010年3月 3日 (水)

会えたらいいね・・(381)  ぶらり上野公園

田端まで通院の楽しみは 帰りに上野公園へ廻れることで
今日も 先日から行く機会を失していた長谷川等伯展へ・・・、と思い上野へ降りた。

美術館は夕方近くなると空くので それを狙って行ったのに  暖かくなったせいか人の波は耐えることなく国立博物館へと流れていく。
何本か立ち並ぶ寒被桜は 濃いピンクの花を満開にして 青い空に枝を突き出している。
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カメラを向けていたら 声をかけられた。
「向こうにおかめ桜が咲いてるから行ってごらん、」
「有難うございます・・・、これから博物館へ・・・、帰りに回ってみますね」 その方は自転車で過ぎ去っていった。

博物館の信号の前で その方は自転車を止めていた。
「中に入るんなら 左側の河津桜が今見ごろだからね」 と。

中に入ると 桜の周りにはモデルを撮るかのように人が集まっていた。
可愛い花びらを 心無しの風が揺るがせている。 Dscn4326

等伯展は 一時間もあれば十分なので その前に法隆寺舘へ寄ることにして 左の道へそれた。

大きな椿が ひっそりと咲き始めている。
「へー、ミケンジャク(眉間尺)? こんなに大きくても藪椿なんだ・・・」 と下を見たら ぽっこりと落ちた椿が 笑っていた。
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法隆寺館は 深閑として靴音も絨毯に吸い込まれ  照明を落とした中に立ち並ぶ小さな如来や菩薩が神々しく見え こんな気持ちで仏像に向かい合うなんて 久しぶりだった。
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前庭の白梅の香りの中を通って そろそろ等伯展のほうは空いてきたかと 入ってみたが
http://www.tohaku400th.jp/

まだまだ お目当ての「松林図屏風」 の前では 人が邪魔してよく見えない。
離れてみたいのに・・・、また出直そう と後にした。
陽も沈みかけ 急に冷えてきたので おかめ桜は割愛して急ぎ足で上野駅に向かった。

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