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2009年11月29日 (日)

会えたらいいね・・(363) 旧小笠原伯爵邸の小さな秋

最近 通院も楽しみを見つけて 近辺をうろついてて小さな旅をすることにしている。

其の日は T女子医大ツアーで 整形外科ともう一科でリハビリ科を中退したので 比較的楽になっている。

河田口を出ると 裏側は旧小笠原伯爵邸で 現在は東京都が管理し業者に貸していてレストランになっている。

通りから見える黄葉が こじんまりした瀟洒な建物から洩れる灯りと相俟って風情をかもし出している。Dscn3812

ランチタイムを利用しての集会があったらしく 白髪の紳士を含む上品なご婦人がお庭を集って散策している。Dscn3803

風子は ランチというとファミレスで集まってお変わり自由のドリンクバーが定番だが ここはランチと言えどもかなりの高額なので 帰りがけにTULLY'S COFFEEから昇格して一人お茶をするのが せめてもの贅沢だ。

散策は自由なので 伯爵邸の秋を散策させていただいた。Dscn3802 Dscn3804 Dscn3805

Dscn3809 きちんと手入れされた庭の散歩はあまり好まないので 適当に手抜きでハーブの香りのする小さな庭が気に入っている。

隣は視覚障害者支援センター、其の裏はマンション建設中で借景が邪魔をしている。Dscn3811_2

当時はどこまでも続く青い空の下で 優雅なお茶会でも開かれていたのだろう・・・。

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2009年11月26日 (木)

会えたらいいね・・(362)  再会

わが家から スーパーまでは歩いても7,8分で近いのだが車で行く。
それは 買い物を持って帰る手が重い荷物に耐えられないという事が第一の理由なのだが 寄り道をするのにも都合がいいからだ。

途中にマクドナルドがあって 時々本を持ち込んでは120円のプレミアム珈琲をお変わりして時間をつぶして来る。

その日もいつものように本を読んでいたが 何となく視線を感じてふと顔をあげたら二つ向こうの席に立って風子をじーっと見ている人が居る。
老眼鏡をかけていたせいかぼやけてよく見えないので こちらもじーっと見つめる。

あーっ、というより早く駆け寄ってきた。
同時に 二人で手が動いた。 
「どうしたの・・・?」 「お久しぶりー!」 「元気?」  あまりに同時の言葉がでたので 笑った。

風子が手話のグループから離れてから もう10年以上が過ぎていた。
いずれ 厚生省の手話通訳だけに頼らず (資格試験は難しいのだ) 地域ごとの派遣通訳制度が出来るだろうという目標に向かって もう何年もサークル活動を続け頑張って練習してきた。
風子はS市だけれど T市やI市まで行って講習を受けてきたが 持病で指と手首が使えなくなり諦めて退いた。

彼女はその当時の聴覚障害者で手話講師をしていたが 風子とは気があって終わった後もお茶をしては特訓を受けていた。
彼女にとっても 風子との会話は聞こえる人からの情報で楽しいものだったようだ。

その後 彼女の悪い風の噂が聞こえてきてはいたが 会うこともなくなり
(サークル員としては単独で会ってはいけないという規則があった) 気にはなっていたがいつのまにか10年以上も過ぎてしまっていた。

彼女は 涙ぐんでいた。
サークルを止めさせられたと 手で首をきるまねをした。
ご主人(ともに障害者)は手術で会社を長期欠席したら解雇になり 今は家にいるので 彼女が市役所へパートに出ているが仕事が間に合わないので お昼も15分で済ませすぐに仕事に移るのだという。
一気に手話で表すので 読み取れなくて何回も聞き直す。
「指が曲がらないけど 私の手話わかる?」 と聞いたら 「分かる分かる」 と胸をたたいた。Dscn3796

今日のニュースで 聴覚障害者が事故で指が曲がらなくなり それは単なる指だけの障害保障ではなく言語障害として認められた判決が報道されていた。
そう、 手話は言葉なのだから・・・。

風邪という表現も 風子のように小指が曲がらないとインフルエンザとなってしまうのだ。

「また会おうね」 と言って分かれたけれど いざとなれば風子の手話もまんざら捨てたものでもない・・、と 嬉しかった。

彼女の涙ぐんだ顔が 今も気になっている。

暖かな日が続いて 庭に散った山茶花の花びらに侘助がカサっと落ちてくる。Dscn3794
 

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2009年11月22日 (日)

会えたらいいね・・(361) 物語を買ってください。

物語を買ってください・・、そのフレーズに目が止まった。

ある方のエッセーを読んでいた時のことです。

読み進んで行く中に お米つくりをなさっていることがわかり 辿っていくとその姿勢に惹かれるものがあって 食べてみたくなってきたのです。

どちらかというと パンと玄米が好きなので久しく自分で白米を買ったことはありませんでした。
家人はご飯党なのですが 風子は重い米袋を持てないという理由もあって家人任せにして美味しいお米は使っていなかったのです。 たまに食べても空腹を満たすだけで美味しいと思って食してはいなかったのです。

心に惹かれるエッセーから 空、野の花、ご夫婦の会話・・・、すべてが思い込みの強い風子の心の中でお米つくりに繋がってしまって 食べてみたくなっていました。

「ミルキークイーン」 お米に興味のない風子にとっては知らないお米です。
お米は東北・・コシヒカリ、ササニシキ・・・、などで スーパーに並んでいる銘柄にはありませんでした。
娘は知ってましたが 「柔らかくて・・」 と。
ましてや西(兵庫県)のお米なんて・・・と思ったのですが 以前参加した山田錦を使った試飲会を思い出したら やはり兵庫県。

一度食べてみてもいいかな~~?くらいの軽い気持ちで送ってていただきました。

そう、「物語を買ってみよう」 と思ったのです。

水を控えめに・・・、と注意書きはありましたが ましてや新米なので柔らかく 娘の言うとおりでした。

ご飯は硬めが好きなので玄米好きの風子にとっては合わないかなーと思いながらも 試行錯誤で軽く研いで置き時間を短く・・・、日毎に美味しさの虜になって気がついたら お米は底をついていました。

冷えたご飯も美味しくて キッチンに行ってはお釜の蓋を開けて手で摘んで口に入れ お行儀の悪いことをしています。

やはり キャッチフレーズ「物語を買ってください」のように 青い空に浮かぶ白い雲 野の花 風景の見えるお米になってしまいました。

今日 またお米が届きました。Dscn3730

侘助の一枝が添えられたお手紙と エッセーにある甘くて美味しい柿がたくさん箱に入っていました。Dscn3731
実家にあった古い柿の木には 母への思慕とそれに纏わる思いがあって いただいた柿を剥きながら胸があつくなり 暫し当時を思い出してしまいました。 
前回は 濃むらさきの実がたくさんついた紫式部とお茶の花でしたが・・・。
何でも捨てられない性格の風子は まだしっかりと実のついたまま食卓にそーっと飾ってあるのですが 柿は・・・。

今年は 新鮮なお野菜もたくさん送っていただいたり お米にも出会え ますます減量からは遠のいていくような気がし始めています。
けれど 実際はパンよりお米のほうが太らないようで ましてや野菜で太るわけはありません。

やはり・・・、美味しいものを食べ過ぎの一言につきるようです。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

清水の舞 (ミルキークイーン) のHPです。

http://kiyomizu0428.sakura.ne.jp/kome/

 

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2009年11月14日 (土)

会えたらいいね・・(360) 人体実験?

月3~4ヶ所の通院を何年も続けているが 医者の見解の相違をかいくぐって 自分流に都合の良いように解釈して暮らしている。

最近は 総コレステロールは無視されて LDH, HDL、LDL が注目されているが その数値が H (高い) と出てしまう。

「卵、魚卵、揚げ物 ケーキ類・・・etc. 注意してくださいね。運動をしてください」 とお決まりの注意をされるけれど 毎日5km走って ゴルフやバドミントンに夢中だったころでさえ H だったから 信用していない。

今は スポーツはまったく出来なくなったので食べ物には注意している。
揚げ物は出来ないし 好物のいくら丼など毎日いただく経済状態でもないので ほとんど注意を守っていた。

・・・・が 最近 筋子⇒いくら  に嵌っているのだ。

先日も 「角上(魚屋)」 で 筋子のいいものをみつけた。
いくら と比べたら半値なのだ。Dscn3510

Dscn3516 まず 40度くらいのお湯に3~4%の塩をいれ菜箸を使ってしごくと簡単にほぐれるので Dscn3519 何回か水で洗って薄皮を取り除き水を切る。Dscn3524 醤油とお酒を煮立てて冷ましたものを昆布を引いた器に入れほぐしたいくらを入れれば 冷蔵庫で通日でいただける。

最近おいしい新米を見つけたので 炊き立てに豪華に乗せては 毎日いただいて もう食べきってしまった。

再度 挑戦と筋子を買いに行ったら かなり値上がりしていた。

お正月が近いからもう値上がりが始まっているのだ・・・・・。

「人体実験」 というのは はたして来月の数値がどうなるかなのだ。
運動といっても 公園を週何回か6000歩位歩くのみで 生活は変わっていない。

東洋医学と西洋医学は まったく正反対の事もある。
西洋医学は生野菜を薦めるが 東洋医学は温野菜(火を通したもの)を薦め 生は否定される。(風子の場合)
けれど 風子は毎朝 生の小松菜、ニンジン、セロリ、パセリ、りんご一個 を 食べるジュースにしてオリーブ油を酸化防止のため入れている。
生野菜から取る酵素が必要 と自己流解釈なのだが 東洋医学へ行ってもそのことは内緒にしている。

さて 月末の採血検査の結果は・・・・? 
これでは 何のためにあちこち病院ツアーをしているのか 意味がないのだが・・。
真面目に病院通いを15年もしていると こんなことでもしないと欝になりそうなのだ。

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2009年11月 8日 (日)

会えたらいいね・・(359) 冬野菜

「今年の冬野菜は出来がいいです。期待していてください」 先日友人からメールが届いた。
「えっ? 期待していて下さいって また送ってくださるということ?」 
今年は 何回送っていただいたのだろうか・・、と数えてみる。

ジャガイモの試し掘りから始まって ダンボールいっぱいのジャガイモ、とうもろこし、かぼちゃ、さつまいも、里芋。
さつまいもと落花生に及んでは2度も送っていただいた。

落花生は茹落花にしたり 天日に毎日干してピーナッツに、黒豆はやっと黒くなってきたところだ。

今朝 またメールが届いて 「昨日送りましたがメールを忘れていました。午前中に荷が着くでしょう」 とあった。

本当に送ってくださったんだー。Dscn3636 Dscn3638
葉物は無理かな~と思っていたのに ひとつひとつ 濡らした新聞紙に包んで新鮮そのままで届いた。

いつも戴くばかりで こちらの名産はお茶以外の何もなく恐縮してしまう。

スーパーで買ってきた野菜は 古くしてしまったり余ったものは処分することもあるけれど
送っていただいたものは一葉たりとも無駄に出来ないと思うのは不思議なことだ。

顔の見える野菜・・、というけれど まさにその通りだと思う。

手の込んだ料理は苦手なので 素材そのままで新鮮なうちにと白菜を千切りしツナを乗せてみたが 柔らかいのに歯ごたえもよくドレッシング無しで美味しく 追加でもう一皿平らげてしまった。Dscn3667

大根も蕪も青々とした葉がついて 絵に描きたいようだ。

大根はまたサラダにしてみよう。白菜は唐辛子も入れてくださったので 久々に漬けてみようか・・・。
いつもは手抜きばかりしているのに こういう時は張り切ってしまう。

そうそう・・・、ロールキャベツの大好きな孫たちに キャベツを取りにおいで・・と電話をしよう。 

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2009年11月 2日 (月)

会えたらいいね・・(358)  決めかねて・・。

春に 表装展のご案内をいただいた。
いつもなら 楽しみに伺うところだが 今回は辛いものがあって見送ってしまった。

きょねん骨董市で男物の鹿の子絞りの三尺を見つけ その伸びきってくたびれた風合いと 褪色した紫に惹かれて この手では軸は創れないと思いながらも いつか創作に復帰出来るかと儚い夢を託して買ってしまった。

上手に出来なくてもいいから何とか形にしたくて 伊香保で買った竹久夢二のハンカチを本紙代わりにして 大正ロマンとすることにした。
それが好きなわけでもないのだが 本紙も見当たらないし 兎に角その布で創りたかったのだ。Dscn1446

その後 急に手を手術することになり中途で放ってあったが 何とか軸棒をすげるまで漕ぎ付けて 目が点になってしまった。

柱(左右)の幅が2分違っているではないか。
デザイン上で 敢えてバランスをくずしたこともあるけれど いつもならこんな初歩的な間違いは途中で気が付く筈なのだ。
ここまで来てしまったら やり直しも創るより面倒な作業になる。
どうでも良くなってしまって そのまま軸棒を挿げてしまった。

掛けてみると やはり気になって情けなくなる。

いつか復帰できるかと作業台のそのまま広げたままであるが この際思い切って片付けて この部屋はほかの事に使おうかと考えあぐねている。Dscn3551

そんなわけで 先輩後輩の力作を見せていただくのは身の詰まる思いがあって 展覧会を失礼してしまった。

不都合な関節が増えることはあっても減ることは無い。
儚い夢を追い続けても仕方が無いのかもしれない。
骨董市を歩いて箪笥いっぱい集めた古布を開いてみては ため息をついている。
誰が見ても 興味の無いものにはボロ布にしか見えないのだから・・・。

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