« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »

2009年8月31日 (月)

会えたらいいね・・(345) 夢破れて・・。

誰にも 忘れられない食べ物があると思うが・・・・、風子にとって アマンドのシュークリームがそれなのだ。

遡ると もう何十年になるか数えるのも片手では危うくなりそうな昔になるが・・・、
大学受験に失敗し 父は 浪人は許さないが何処でもいいから4年面倒を見ると言い
担任も浪人を勧めたが 両親との事情があって浪人したいと甘えられず 不本意な大学に行くよりは・・・、と就職することを自分で決めた。
当時 大学を落ちたものを対象に無試験で入れる銀行がいくつもあった。

その頃新宿に住んでいて 東京行きの階段を降りる途中で予備校に通うクラスメイトとすれ違うと 自分で選んだ道であったけれど 大学を諦めたことが情けなかった。

何か 仕事以外の目的が欲しかった。
高校は制服がなかったので 自分で縫った洋服を着たりしていたこともあって 
帰途に通るB服装学院の円筒形にそびえる窓から洩れる灯りを見上げながら 洋裁の道に進もうと思い始めていた。
デザイナー、ブティック経営・・、夢は膨らんだ。

週3回通学、3日は自宅で宿題。 
毎晩残業で 組合でも問題になるほど仕事は遅くまで続き 同僚の夜食の注文をとり自分は空腹のまま学校へ走った。8時までに着けば出席の点はもらえるのだ。
教室へ入って そーっと一番後ろに座る。
製図も裁断も説明を聞いてないので判らず 進んでいる仲間を見ると何をどうしたらいいのか ただ涙がポロポロこぼれてくるだけだった。Dscn3007

そんな時 六本木から通ってくる遅刻仲間の友人がいて アマンドのシュークリームを買ってきてくれた。
休憩時間に 階段に二人で座って慰めあいながらポロポロ涙と一緒に食べた。
こんなに美味しいものはないと いつも思っていた。
直径10センチを超える大きさで白い粉砂糖がかかって 真ん中に穴が空いているのだ。
「穴がなかったらいいのにね!」 といつも言いながら。

自宅学習の3日は 残業を終えて帰ると 製図、裁断、ミシンが夜中の3時まで続くことはあたりまえの生活だった。
ワンピースの裁断を10センチ短く切ってしまい 提出期限を間近にして途方にくれ朝まで眠れなかったり  紳士服を作る課題に相手の男性が見つからず いやいや父のズボンを縫ったこともあった。

3年目 会社の健康診断でチェックされ 「一過性浸潤」 と診断された。
結核に移行するので 学校か仕事のどちらかにするようにいわれ 学校を辞めざるを得なかった。

結局 大学も洋裁の道に進むことも断念してしまった。

そんな話を息子にしたことがあって 覚えていて時々買ってきてくれるのだが
あの頃の味ではない。
大きさも もっともっと大きかったような気がする。

けれど 食べるたび胸が熱くなってくる。

あの円筒形の校舎も建て替えられ 重い宿題を背負ってわが家へ向かった曲がり角のガスタンクも 遠の昔に高層ホテルになっている。

階段に座って 涙と一緒に食べたあのアマンドのシュークリームの思い出だけは変わっていない。

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月24日 (月)

会えたらいいね・・(344)  散歩道

夏がいつだったのか分らないうちに 涼風が吹き始めた。

蒸し暑さに雑木林へ入ることも躊躇していたけれど 青い空と爽やかな風に腰をあげた。
わが家から2,3分の所がもう入り口になる。Dscn2904 烏瓜もしっかり実をつけて 朱くなるのを待つだけ・・。Dscn2905 陶芸家の工房も今日は休業のようなので通り過ぎ 5分も歩くと突き当たりは 広い野原になる。  腰まで伸びた草は もう直ぐ刈り取られてグランドになるはず。風のない晴れた日はリモコンを抱えた大人が集って飛行機を飛ばしている。Dscn2910
ヒメジョオンが叢に揺れ 掻き分けて歩くたびにバッタや蝶が舞い 青い空をトンボが謳歌している。

誰も居ない昼下がり。Dscn2920

農家につながる農道の花を見せていただきに通る。おばあさんがお花がお好きだそうで 何時の季節も花で一杯なのだ。Dscn2914 Dscn2917 Dscn2918 Dscn2921 Dscn2922 Dscn2923
ウコン、アブチロン、ノーゼン蔓は 一年毎に大株になり こんもりと風子の背を超えている。Dscn2926 Dscn2927
脇にバケツに切花が沢山入っておいてある。
「お持ちください」 と 書いてあるかと ぐるりと回ってみたが何処にもない。どなたか出てこないかなぁと 振り返りながら引き返した。

帰り道 陶芸家の工房を覗いたら 雑木林の下草刈をしていた。

あー、よかった。
ここで お茶を飲んでいたら 陽が暮れてしまうと思いながら ミンミンゼミ、ヒグラシ・・・、コオロギ、???が入り混じっての混声合唱団に見送られながら また雑木林を歩いて帰った。

約一時間半、少しはダイエットになっただろうか?

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年8月16日 (日)

会えたらいいね・・(343) ポイント交換

永年付き合ってきたSファミエスカードが廃止になるという連絡がSから来ていたが 慌てることでもないので放っておいたが いよいよ最終期限が来たので 実行に移すことにした。

貯まったポイントは27000点。
100円でⅠポイントなので 270万円買い物をしたことになるが 実際は一ヶ月100万までしかカード支払いが出来ないので その倍以上は使っているのだ。

S社はわが家を建てた時のリフォーム部が独立してSファミエスとなり 特殊な構造にあるのでリフォーム関係は そこに依頼してきた。
おかしな話で 支払いを二ヶ月に分けて100万づつ支払えばポイントが全額つきそうなものだが それは出来ないという。

全室クロスを張り替えや エコキュート、浴室ユニット入れ替えなど 何年かに渡ってかなり金額がはった。

そのなかで カード支払いでここまで貯めたのに 不本意ながらポイントを変えなければ成らなくなった。
現金交換も出来るが それはリフォームすれば現金27000円分使えるが 期限内には予定もないし 無理して工事をすればそれ以上の出費になる。

仕方がない欲しくもない品と交換しようと思ったらカタログがない。
問い合わせると 営業マンに依頼して見せてもらって下さい、といわれ この暑いのに遠くからそれを届けにきてもらうのも忍びないので かなり文句を言って カタログを借りることにした。

ダンボールで送ってきたカタログは 一冊1Kgもあるものが8冊。Dscn2841
欲しくもないものばかり載っていて 見るのも重くて腹が立つ。
しかも ホームセンターで買えば半額もしないで買えるものばかりで 見ていても決まらなくて 苛立ってくる。

歳をとると 本当に欲しいもの意外は要らないのだ。
けれど・・、無駄にするのも腹立たしいので 毎日カタログを眺めている。

Sファミエスカードを継続すれば もっとポイントの多いものと交換できるのに  
悔し紛れに きっとこの会社は業績不振で 将来が危ぶまれるのでは?と思ったりしている。

実は 風子が席を置いたことのある会社なのだが・・・。Dscn2838

お口直しに フランネルのような 花びらをした 「フェアリーホワイト」 です。

3,4センチで小ぶりですが 好きな花です。如何でしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月 7日 (金)

会えたらいいね・・(342) 二大農法

あるコミュニティの taro-さんの日記を時々拝見しているが 実に面白い農法が載っている。日本には 二大農法があるというのだ。

とても楽しいので 日記の一部をご紹介すると次のように成る。

 ★★日本には二大農法がある。
    1;金稼ぎ農法
    2;俺が食うぜ農法

    1;金稼ぎ農法は ま、 普通のプロがやってる農法な
    2;俺が食うぜ農法は 俺が食う農法だよ(笑い)

    完成品を作るつもりはなくて 全部間引きで食っちゃうんで、かなり
    いい加減なりよ。
    この間引きの美味さときたらないもんね。
    オラ、百姓で生活してないから売り物(完成品)は不用。
    だから全部途中で食べちゃう。
    残ったのが大きく育って完成品になれば食うし、間引き途中で全部
    食い終わっちゃうなら、それもまた良し・・間引きの方が美味いんだぜ。

    俺が食うぜ農法では「大きいのから間引くし 大きいのを間引くと
    小さいのに陽が当たって育つ。
    つまり大きいのを食ってる間に、小さいのが勝手に育って、また食える
    サイズになるってわけ。
    長期間にわたって、美味しいサイズの間引きをを食い続けられるという、
    なんと都合の言いことじゃ。
    これこそ【俺が食う農法の真髄なり・・】なんちゃって。

taro- さんは都会での仕事に終止符をうち 故郷の岩手へ帰り20年かかって荒地を耕して 「俺が食うぜ農法」 を楽しんでいる。(ように見える)
あらゆる野菜や果実を思考錯誤しながら 美味しいものを追及しているようだ。Dscn2618

話は変わるけれど 知人が その「俺が食うぜ農法」 のように ご自分の食べるものを作っていて 時々送ってくださる。
先日も ダンボール一杯の朝とりの野菜を クール便で届けてくださった。

ご自分の口に入るのだから まず安全な農法なのだ。
多少不揃いの茄子やキュウリだけれど それが美味しさを誘う。 
トウモロコシも甘く インゲンはスーパーで買うのとは甘みも柔らかさも違っていた。
食べきれないトウモロコシは茹でて冷凍にしておいたが 温かい茹でたてとはまた違って
美味しくいただいた。

蚊にさされながら採っても採っても生える草とバトルしながら育てた野菜を 安全で美味しくいただけることに 感謝している。

 

 
    

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年8月 3日 (月)

会えたらいいね・・(341) 日本橋へ 

毎月何箇所かの病院ツアーをしているが 無駄だと思いながらも止める決心がつかず 担当医が動くたびについて回って 今は日本橋に開業したクリニックに肝臓治療で通っている。

そもそも事の始めは 何年か前に 白血病に効く薬がリウマチに効果があるということで 使用に当たってインフォームドコンセントで 肝臓と間質性肺炎が起きる可能性があると説明を受け一筆入れ 服用している。
だから 肝機能の数値が高くなるのも リウマチ薬の副作用だと思っているが 担当医はもともとそういう要素があったからだと認めないのだ。
だからといって 選択したのは風子であって担当医をせめているわけでもないのだけれど・・。

薬が高いので 1,2年服用し数値が正常値にもどると止めて また上がると始めるという繰り返しなのだ。

ここにきて 上がり始めて40以下で抑えなくてはならないのに 100を越えてしまい 様子を見ている。
手の手術以来 運動もせず2キロ減らすよう言われ続けてきた体重が4キロも増え それが原因かも・・?ということで 来月が判断のしどころだ。

それで 今必死になってエアロバイクをこいでいるが やっとお茶碗半分のカロリー消費で
その後疲れて甘いものを食べるので逆効果だが しないでも食べるのだからいいだろうと思っている。 

担当医は 学会の報告書をみせたり詳しく説明してくれるのも 開業したばかりなので
お客を逃がさないためのような気がしているが 納得させられて次の肝臓や動脈硬化の血管検査のエコーの予約をさせられる。

憤懣やる方ない気持ちを 近くの高島屋で衝動買いしたり 丸善をうろうろして切り替えるのだが もうひとつの楽しみは 「ブリジストン美術館」 なのだ。

Img212

好きな美術館のひとつで こじんまりしていて あちこちにソファが置かれていて ゆっくり絵を眺めたり 居眠りもできる。
料金も手ごろなのに観賞に来る人も少なく いつか限定のサンドイッチを食べてみたいと思うのだが いまだお目にかかったことはない。
いいお値段なので 売り切れだとほっとしたりもするのだが・・・。

今回のテーマは 『うみのいろ うみのかたち』  
「かたち」「いろ」「モチーフ」「イメージ」 に部屋が分かれて展示されていたが
この モネの【黄昏、ヴェネツィア】 は 太陽の光の色、空と水面 を間近で見ると タッチで変えて描いていて 感心して見て来た。

まあ、こんなことの繰り返しで お江戸見物を兼ねて病院ツアーをしていると思えば
それも有りか~~? と 機嫌を直して また来月検査に来てしまうことになる。

                        (写真はパンフより)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »